松野長官 中国側の「報告書」反発に反論 放出時期に「変更なし」[2023/07/05 15:08]

 IAEA(国際原子力機関)が公表した原発処理水の報告書に中国政府が反発したことを巡り、松野官房長官は「科学的根拠に基づいた評価を行ったものだ」と反論しました。

 松野官房長官:「IAEA憲章の下、原子力分野において国際的な安全基準の策定適用を行う権限のあるIAEAが独立した第三者の立場から科学的根拠に基づいた評価を行ったものと考えています」

 中国外務省は4日、「IAEAの報告書はすべての専門家の意見を反映していない」とする声明を発表しました。

 また、処理水を放出すれば対抗措置を取る可能性を示したことについて、松野長官は中国側に対して「科学的見地に基づいた議論を行うよう強く求めている」と強調しました。

 一方で、日本としては国際社会に対して理解が深まるように努力すると述べました。

 海洋放出の時期を今年夏ごろとしている政府の方針については「変更はない」と述べました。

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