処理水めぐる韓国報道に「事実無根」と反論 松野官房長官[2023/08/15 14:17]

 福島第一原発の処理水を巡り、放射能濃度が基準を大幅に超過したなどと韓国で報じられていることについて、松野官房長官は「事実無根」だと強く反論しました。

 松野官房長官:「手段を選ばない悪意のある偽情報の拡散は、我々の社会が基盤を置いている自由や民主主義といった普遍的価値に対する脅威であるほか、被災地の復興を妨げ、復興に向け努力する被災地の人々の感情をも大きく傷付けるものであります」

 韓国のインターネットメディアは14日、東京電力が実施した処理水の調査結果として「放射能濃度が基準を大幅に超過した」などと記載された日本の外務省の公電があると報じています。

 これについて、松野長官は「内容は事実無根であり、文書は全くの偽造だ」と反論しました。

 そのうえで「偽情報やその流布に断固として反対する」と強調しました。

 処理水の海洋放出を巡っては、岸田総理大臣は18日にアメリカで行われる日米韓首脳会談から帰国した後、関係閣僚らと協議し、放出の日時を最終決定する方向で調整しています。

 政府高官は「8月中を目指す」と話していて、8月下旬にも開始する方向で調整されています。

 複数の政府関係者によりますと、放出する日時を決めてから実際に始めるまでには1週間程度の期間を設ける予定です。

 日本政府はその間に国内・国外の関係者らと電話や対面などで会談し、丁寧に説明を重ねる方向で調整しています。

 また、岸田総理は福島県への訪問を検討しているほか、地元での理解を巡っては漁業関係者らと面会したい考えです。

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