自民党「ライドシェア」解禁に反対意見相次ぐ[2023/08/29 16:30]

 一般の人が自家用車でタクシーのような乗車サービスを行う「ライドシェア」の解禁を巡り、自民党の議員連盟では反対意見が相次ぎました。

 渡辺復興大臣:「ライドシェアに関しては元々、国会決議においても基本的に反対という流れは変わっておりません。この決議文について変えるべき状況にあるかどうかということも考えていかなければいけない問題だ」

 ライドシェアを巡って29日に開かれた自民党の「タクシー・ハイヤー議連」の総会では、運行責任の所在や安全性の担保が不十分だとして反対意見が相次ぎました。

 また、業務として客を乗せるために必要な2種免許との整合性をどう整理するかといった意見も出ました。

 政府もこれまで未然に事故を防止する対策が不十分で、安全確保に問題があるなどとして国内での導入は認めない方針を示しています。

 一方で、一部の空港や駅ではインバウンドの回復に伴って訪日客の大行列ができるなど、タクシーの需要過多が課題となっています。

 こうした状況を踏まえ、菅前総理大臣や小泉元環境大臣らがライドシェアの国内解禁に向けて議論すべきだと指摘するなど今後、自民党内での綱引きが加速していくことになりそうです。

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