国民民主の連立入りが再浮上…自公トップ会談では東京での選挙協力復活で合意[2023/09/04 16:50]

 岸田総理大臣は公明党の山口代表と会談し、次の衆議院選挙で解消するとしていた東京での選挙協力を復活させることで合意しました。

 公明 山口代表:「この連立政権を与党両党が協力し合って安定を見出し、そしてまた課題を乗り越えていくと。こうした協力がこれからの政治にも必要なものだと、そうした大局観に立って今回の合意を結んだ」

 自民党と公明党は次の衆議院選挙で東京選挙区において、公明党が候補者を擁立する29区では自民党が候補者を推薦し、その他の小選挙区では公明党が自民党候補者への推薦の調整を進めることで合意しました。

 また、次の次の衆議院選挙では、公明党の2議席目の確保を両党の共通目標として取り組むことでも合意しました。

 一方、来週にも行われるとみられる内閣改造を巡り、国民民主党の連立政権入りが再浮上しています。

 この「連立政権」構想は、かねてから自民党の茂木幹事長ら一部の幹部が模索していて、内閣改造を行う際に国民民主党と連立を組み、岸田総理大臣が衆議院の解散・総選挙に踏み切るのではないかといった臆測が出ています。

 自民 茂木幹事長:「これまでも国民民主党とは経済対策であったり、安全保障、政策面で考えが一致する部分が多かった。今後のことについては改めて考えてみたいと思います」

 自民党の茂木幹事長はこのように述べ、国民民主党との協力関係を否定しませんでした。

 ただ、自民党内からは「公明党へのプレッシャーにはなるかもしれないが、国民民主党の支援組織である連合の労働組合が付いてこなければメリットはない」などと慎重論もあります。

 また、国民民主党内では「自民党の狙いは野党の分断だ。連立なんてしたら取り込まれて終わりだ」と批判の声も出ています。

 国民 玉木代表:「連立ということになるとね、これは一般論で申し上げると、政策の一致、また選挙の調整と簡単ではないと思います、ハードルは非常に高い問題だと具体的な話はありませんし、まずはしっかり自分たちの力を付けていきたい」

こちらも読まれています