政府「適切に対応」 水俣病救済漏れ訴訟で大阪地裁が国などに賠償命令[2023/09/27 18:50]

 水俣病の救済対象から漏れた住民らが損害賠償を求めた裁判で、大阪地裁が国などに賠償を命じたことを受け、松野官房長官は「関係省庁で判決内容を検討し、適切に対応する」と述べました。

 松野官房長官:「今後、関係省庁等において判決内容を検討のうえ、適切に対応するものと承知しています。水俣病の被害者救済については、引き続き『公害健康被害補償法』や『水俣病特別措置法』に基づく給付等を適切に行うとともに、医療福祉の充実、地域づくりなどに取り組んでいく考えであります」

 熊本県と鹿児島県にまたがる不知火海の沿岸でかつて生活し、現在は大阪などに住む男女128人が、水俣病特有の症状があるにもかかわらず、住んでいた時期や地域などを理由に特別措置法の救済対象から漏れたのは違法だとして、国などに損害賠償を求めて訴えを起こしていました。

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