細田衆院議長 辞任会見“打ち切り”で大荒れ 旧統一教会と接点も…「問題ない」[2023/10/13 18:00]

 細田博之衆院議長(79)が体調不良を理由に辞任会見を開きました。旧統一教会とのつながりやセクハラ疑惑が報じられるなか、会見は大荒れとなりました。

■“渦中”の細田議長 ようやく会見

 衆議院議長の辞任を表明した細田議長。ところが、予想外に荒れた会見となりました。自民党所属の細田衆議院議長。官房長官や党内最大派閥・安倍派の前身である細田派の会長を務めるなど、自民党の重鎮です。

 細田博之衆議院議長:「皆さん、こんにちは。任期途中でございますが、このような形で途中で辞任致したいということは誠に残念でございます」

 脳梗塞(こうそく)の症状などを抱え、これ以上は職責を果たせないとして衆議院議長を辞任する意向を示した細田議長。これまで旧統一教会との関係が指摘されてきたものの自民党の調査では衆参両院の議長は対象外で、記者会見にも応じてこなかったため、野党側は説明責任を果たしていないと問題視しています。

■旧統一教会と接点 集会でもあいさつ

 教団と関係が深いとされる議員連盟の名誉会長を務めていた細田議長には、国政選挙で教団の組織票を割り振っていたとの疑惑も浮上。これに対し、細田議長は旧統一教会との接点について関連団体の会合に出席して8回あいさつしたと認めた一方、選挙での組織的な支援や動員を受け入れたことはなく、寄付やパーティーでの金銭の授受もなし。教団側に会費も払っていないと文書などで説明。

 公の場での説明は13日が初めてとなりました。

 細田博之衆議院議長:「旧統一教会問題については、問題があったんじゃないかということはおっしゃる方がおられますけど、そんな問題はございません。うわさを言う者がおりますけれども、そういうことは一切ございません。一番怪しいと言われたのは『安倍総理にもよろしく申します』と(旧統一教会側に)申しました。しかし『安倍総理にもよく伝えます』と言ったんですが、これは安倍総理には伝えておりません。ちょっとサービスで申し上げただけで、報告もしてなければ実質は何もないんです」「(Q.なぜリップサービスをする必要があったのか?)つい、その場で余計なことを申し上げたわけですが、それはリップサービスで。それは行き過ぎであったと思います。(旧統一教会について)全く、安倍さんと話したことはございません」

 衆議院議長の辞職を表明した細田議長。ただ、衆議院議員は続けるとしています。

■細田議長“辞任会見”を打ち切り

 旧統一教会との関係について「問題はなかった」との認識を示し、会見を打ち切ろうとした細田議長。

 細田博之衆議院議長:「まぁ、後の話はまた個別の話で…」

 実は13日の会見では様々な制約が課せられ、記者たちから不満が続出しました。

■細田議長“辞任”も記者と攻防

 これまで旧統一教会との関係が指摘され続けた細田議長。ようやく13日に記者会見が開かれたのですが…。

 細田博之衆議院議長:「できる限りのお答えをしたわけですから…」

 と、会見を切り上げようとします。実は記者会見の時間は30分めど。撮影できるのは冒頭の細田議長の発言のみ。質疑応答は撮影NGなど当初、細田議長側から制約が課されていました。その後、記者クラブの申し入れによって質疑応答も撮影できるようになりましたが、体調を考慮したという30分の会見時間や記者やカメラの数の制限は変更されずに会見は始まり、記者たちが食い下がる場面も見られました。

 細田博之衆議院議長:「(Q.ご体調がよろしい時にもう一回、会見の場を持つお考えはあるんでしょうか?)会見をするんじゃなくて会話をしましょう」「(Q.有権者の方、見てらっしゃると思うんですよ…?)もう十分にね…」

 司会:「もう1時間近くやっておりますので、これで終了させていただきます」

 細田博之衆議院議長:「今までも十分、お答えしてますから」

 結局、記者が質問を求めるなか、会見は55分で終わりました。

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