フィリピンに管制レーダー納入 完成品の装備を初めて海外輸出 中国けん制も[2023/11/02 18:47]

 防衛省は先月、フィリピン空軍に三菱電機の警戒管制レーダーを1機納入したと発表しました。国産の防衛装備品の完成品を海外に輸出したのは初めてです。

 フィリピン国防省と三菱電機は2020年にミサイルを探知し、追尾できる警戒管制レーダーを4基、フィリピン空軍に納入する契約をおよそ1億ドルで結んでいました。

 今回納入されたのは固定式の警戒管制レーダー1機で、防衛装備品の輸出を可能にする「防衛装備移転三原則」に基づいて、初めて完成品を海外に輸出します。

 フィリピンへの防空レーダーの輸出は、南シナ海で海洋進出を進める中国を牽制(けんせい)する狙いもあり、今後2025年までに残りの3基も納入する方針です。

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