「南シナ海でも自由な海を守る」中国けん制を念頭に岸田総理がフィリピン議会で初演説[2023/11/04 13:28]

 岸田総理大臣はフィリピンの議会で演説し、海洋進出を強める中国への牽制(けんせい)を念頭に自由で開かれたインド太平洋を守るための協力を訴えました。フィリピン議会での演説は日本の総理として初めてです。

 岸田総理大臣:「南シナ海の現場においても自由な海を守るため、3カ国(日米比)の協力が進んでいます。力ではなく法とルールが支配する海洋秩序を守り抜いていこうではありませんか」

 政府関係者は「フィリピンはアメリカと日本の協力を重視している」と話し、この3カ国の安保協力を強化したい考えです。

 また、フィリピンは経済面でも中国と距離を置きつつあるといいます。

 岸田総理は演説で、日本政府が支援しているフィリピンで初となる地下鉄の整備事業に触れたうえで「官民を挙げてフィリピンの経済を支えていく」と強調しました。

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