防衛省は自衛隊員の数を確保するため、新たな採用方法や給与の処遇改善などを検討しています。その一環で、隊員の髪型に関するルールも緩和する方針を決定しました。
自衛隊では男性に対して長髪を禁止し、女性も短髪が望ましいとするなどの規則を設けています。さらに、入隊直後の教育部隊に所属する男性隊員に対しては丸刈りを強制するなどの実態がありました。
これについて、2024年度以降に入隊する隊員には丸刈りを強制せず、全自衛隊員に対して定められている短髪で装具の装着に妨げにならない髪型にするよう求めるということです。
公立高校でも頭髪ルールが見直されるなか、入隊が期待される若い人材がどのようなルールで育ってきたかに配慮する必要があるとしています。
一方、去年から検討が続けられていた髪色のルール緩和に関しては引き続き議論を行うとしています。
その他にも特定任期付自衛官制度を新たに設け、サイバー領域で高度な知識を持つ民間人の採用に力を入れたり、自衛官候補生の求人にハローワークを活用したりなどして若者の採用を強化したい考えです。
また、へき地や離島などで勤務する際の手当を引き上げたり、ハラスメント防止対策の強化や育児・介護との両立支援などを行い、隊員の処遇改善を図る考えです。
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