岸田総理「派閥からお金と人事、資金と人事を切り離す」 政治刷新本部を終え[2024/01/23 20:08]

岸田首相は自民党の政治刷新本部の会議終了後に記者団の取材に応じました。

◆岸田総理
本日、政治刷新本部において中間取りまとめについてご一任いただきました。
本日の意見を踏まえ若干の修正はありますが速やかに総務会に諮り、党として決定してまいりたいと思います。
政治は国民のため、党の立党の原点に立ち戻り、我が党みずからが変わらなければならない。
そうした決意と覚悟を持って議論を取りまとめました。
そのための提言のポイント簡潔に申し上げます。

まず、政治資金の透明化の透明性の徹底に向けて、自民党としてできることを速やかに実行していきたいと思います。
例えば、所属国会議員に関係する団体収入の原則振込化、収支報告書のオンライン提出など速やかに実行してまいります。あわせてコンプライアンスを徹底してまいります。
例えば、党所属議員や会計責任者への定期的研修の実施や逮捕起訴等の事態となった議員に対する党規約等において除名処分等の規定を厳格化いたします。
以上のような運用面での改革を先行させつつ、政治資金の透明性向上に向けた制度面の改革については各党各派との真摯な協議を経て、政治資金規正法改正など法整備を実施してまいりたいと思います。

そしていわゆる派閥についてですが、派閥ありきの自民党から完全に脱却をいたします。
そのために派閥からお金と人事の機能を切り離し、いわゆる派閥を解消いたします。
一般に公的には政治団体登録をしている政策集団であれば政治資金パーティーの開催は認められていますが、自民党においては政策集団といえども、今後は政治資金パーティーを一切認めません。
すなわち資金集めはさせません。
また人事にも一切関与を認めません。
万一、違反行為があればそうした政策集団は解散してもらうこととなります。
その意味で自民党からいわゆる派閥はなくし派閥ありきの自民党から完全に脱却することとなります。
これは我が党再生に向けての第1歩であり、推進本部においてもさまざまな意見をいただきましたが、私自身が先頭に立ってこの第1歩実行してまいります。
そして政治改革には終わりはありません。
政治の信頼回復に向けて引き続き選挙制度のあり方、国会運営のあり方などさまざまな論点について政治刷新本部において改革の努力を続けてまいります。
詳細につきましては小倉事務局長から改めて説明をさせていただきます。

Q:派閥のあり方について
中間とりまとめに向けて総裁一任を取り付けたという理解で良いでしょうか。
派閥を巡っては全廃を求める声もありましたが、刷新本部の議論をお聞きになり、この案で十分とお考えでしょうか。
刷新本部は総裁直轄機関ですが、総裁として麻生派・茂木派・森山派の解散まで踏み込む考えはないでしょうか。

A:まず十分かという質問につきましてはただいま申し上げましたが、派閥ありきの自民党から完全に脱却してまいります。
そのために派閥からお金と人事、資金と人事を切り離す。
遮断いたします。
その事によっていわゆる派閥を解消し、真の政策集団になってもらうこうしたことになると考えています。
それから後半の3派についてどう考えているかということですがご指摘の3派についても新たなルールに従ってもらいます。
その意味で3派についても、いわゆる派閥ではなくなるということであると考えています。

Q:安倍派幹部の党処分について
刷新本部では政治資金パーティーを巡る事件で、刑事告発されながら不起訴となった安倍派幹部らの政治責任を求める声があがりました。
自民党としての処分をどのようにお考えでしょうか。

A:まずやらなければならないのは関係者による明確な説明責任を果たさせるということだと思います。
その上で政治責任のあり方については党として結論を得ていきたいと思います。
党としても対応を考えます。

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