処理水放出めぐり日中が非公式協議 「輸入停止」撤廃の見通し立たず[2024/02/24 10:14]

 日中両政府は、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出を巡り、非公式で協議を始めていたことが分かりました。日本は、中国による水産物の輸入停止措置の撤廃につなげたい考えです。

 政府関係者によりますと、1月にオンラインで行われた協議には、外務省や経済産業省などの関係省庁や東京電力の担当者らが参加したということです。

 日本側は、処理水の海洋放出の安全性を説明したうえで、中国に対して科学的観点を踏まえて対応するよう求めました。

 ただ、中国側は立場を変えず、水産物の輸入停止措置の撤廃について、見通しは立っていないということです。

 今回の協議は、2023年11月に岸田総理大臣から習近平国家主席に対し、専門家のレベルで議論を要請していたものを踏まえた対応で、今後も両国間で協議を続けていく方針です。

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