自民党の派閥の裏金問題を巡り、西村前経済産業大臣ら安倍派の事務総長経験者が衆議院の政治倫理審査会に出席し弁明しています。
西村氏は、派閥の「通帳も帳簿も見ていない」と述べ、自身が事務総長を務めていた間も会計に関与していないとの認識を繰り返しました。
自民・安倍派 西村前経産大臣
「清和会(安倍派)の会計については一切関わっておりませんでした。(幹部と)還付の話、資金の話は一切しておりません。秘書に指示しておりますので、私自身はノルマがいくらかということは具体的に意識したことはありません」
ただ、立憲民主党の枝野氏は西村氏の指示なくして、秘書が勝手に虚偽記載することができるのかと厳しく追求しました。
また、安倍元総理が2022年の4月に塩谷氏、下村氏、西村氏、そして世耕氏を集め、還付をやめる方針を決めたものの、その後、再開したことについて、西村氏は「その経緯を把握していない」と従来の主張を繰り返しました。
一方、松野前官房長官は、キックバック分は「秘書が現金で受け取り事務所内で保管、管理していた」と述べました。
ずさんな処理が改めて浮き彫りとなり、焦点となっていたキックバックの再開についても誰が主導したのか、結局分からないままです。
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