自民党に献金する企業が政府から受注し会議に参加…その是非は?[2024/03/04 14:33]

 防衛力強化を議論する有識者会議を巡り、自民党に献金を行っている三菱重工の会長が参加していることについて立憲民主党の辻元参議院議員は「利害関係者が入っているのはふわさしくない」と追及しました。

立憲民主党 辻元議員
「(自民党が三菱重工から)政治献金をもらっているから、委員にふさわしくなくても入れるんですか」

岸田総理大臣
「20人近いメンバーの中に1人、防衛産業の実際の経験のあるメンバーにも入っていただくことは全体の議論のバランスとしても不都合なものではない」

立憲民主党 辻元議員
「(三菱重工が)多額の発注をし、自民党が政治献金を受け取る、還流している。まるでキックバックじゃないですか」

岸田総理大臣
「特定の企業からの寄付等が政策決定に影響を与える、そういったことは考えにくい」

 岸田総理大臣は、自民党の政治資金団体が三菱重工から2020年から2022年にかけてそれぞれ3300万円の寄付を受けていると説明しました。

 野党側は「政策に影響は受けないと言いながら政策に影響を与える有識者会議の委員に就けていて矛盾している」と批判しました。

 岸田総理は「矛盾しているとは思わない」としたうえで、「防衛産業の実態も把握したうえで総合的な日本の防衛力を考えるのは当然だ」と強調しました。

 三菱重工は、防衛装備品の調達を巡り、2023年度、政府から1兆円を超える発注をうけていて契約額の順位は7年連続で第1位となっています。

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