日本企業のUSスチール買収 米大統領の否定的な声明に林長官は言及避ける[2024/03/15 12:43]

 日本製鉄によるアメリカ鉄鋼大手「USスチール」の買収にバイデン大統領が否定的な声明を出したことについて、林官房長官は「個別企業の経営に関する事案だ」とコメントを避けました。

林官房長官
「ご指摘の声明については承知をしておりますが、個別企業の経営に関する事案について、コメントすることは差し控えたい」

 日本製鉄は去年12月、USスチールの買収を発表しました。

 これに対しバイデン大統領は「USスチールは国内で所有・運営されるアメリカの鉄鋼企業であることが不可欠だ」とする声明を発表しています。

 アメリカ大統領が民間企業に対して声明を発表するのは極めて異例ですが、林長官は「日米同盟はかつてなく強固になっている」などと述べ、声明への言及を避けました。

 USスチールの買収を巡っては、アメリカ大統領選の激戦州に影響力をもつ全米鉄鋼労働組合が買収に反対しているほか、トランプ前大統領が反対を表明しています。

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