安保理で北朝鮮監視パネルの任期延長案が否決 林官房長官が拒否権発動のロシア非難[2024/03/29 12:23]

 国連安保理で北朝鮮の制裁状況を監視する専門家パネルの任期の延長を求める決議案がロシアの拒否権で否決されたことについて、林官房長官は「多国間主義の軽視だ」とロシアを非難しました。

林官房長官
「国連及び多国間主義の軽視であり、グローバルな核不拡散体制を維持するという安保理理事国としての重責に反する行為であり残念であります」

 ミサイル発射などで安保理決議違反を繰り返す北朝鮮に対する制裁の履行状況を監視する専門家パネルについて林長官は「2009年の設置以来、毎年、全会一致で延長し、重要な役割を果たしてきた」と強調しました。

 今後については「アメリカ、韓国などとこれまで以上に緊密に連携し、更なる対応を検討する」と述べました。

 国連安全保障理事会は28日に、4月30日までの専門家パネルの任期を1年延長する決議案を採決し、日本を含む13カ国が賛成しましたが、常任理事国のロシアが拒否権を行使し、決議案は否決されました。

 中国は棄権しました。

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