上川大臣「うまずして」発言“撤回”も野党批判 ポスト岸田レースに“暗雲”か[2024/05/20 18:10]

 「うまずして何が女性か」と発言し、後に撤回した上川外務大臣。自民党内からは懸念する声が上がっています。

■「うまずして」発言 広がる波紋

上川陽子外務大臣
「外交努力について粘り強く積極的に続けて参りたい」

 女性初の総理大臣の期待もかかる上川外務大臣。野党は資質を疑います。

立憲民主党 辻元清美議員
「やっぱり自民党の女性議員というか、限界があるのかなと思いました。上川さんでさえ」

立憲民主党 蓮舫議員
「女性は『産む』との前提。『比喩』だとしても、もう、やめてほしい」

 問題視されているのが18日の発言。大臣は知事選の女性支持者らに「大きな大きな命を預かる仕事であります。その意味で今、一歩を踏み出していただいたこの方を、私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と呼び掛けました。

 女性有権者の力で新知事を「うみ出す」という趣旨とみられますが、「子どもを産んでいない人への配慮に欠ける」などの声も上がり、次の日、発言を撤回しました。

 では、野党は発言のどの部分を問題視したのでしょうか。

立憲民主党 辻元清美議員
「『うまずして何が女か』というようなことをたとえでも使ってしまったら、『産まない人は女性じゃないわよあんたは』というように言われて苦しんでいることを容認してしまうことにつながりかねないなと私は危惧しました。何が女性かという、性別、役割分担の固定観念。古い昭和の時代の発想のように思えました」

 辻元議員は性別で行動を決めつけるような発言自体が問題だとしました。

 上川大臣は母として2人の子どもを育てながら7回当選。閣僚を歴任し、女性の政治参画にも精力的に取り組んできました。

 ANNの世論調査では「ポスト岸田」への期待の高さもうかがえますが…。

 身内である自民党内からも。

自民党幹部
「今は脚光を浴びてしまっているから目立ってしまったんだろう」

自民党関係者
「勝手に自爆して総裁選レースから脱落しちゃったね。総裁候補としては間違いなく痛手だよ」

 林官房長官は…。

林官房長官
「引き続き外相としての職務をしっかり果たしていただきたい」

こちらも読まれています