【都知事選】「七夕決戦」公約めぐる“攻防”小池氏発表同日に「蓮舫ビジョン」発表へ[2024/06/16 23:30]

東京都知事を選ぶ七夕決戦。告示まであと4日と迫る中、各陣営の攻防が熱を帯びてきています。

■石丸陣営“バズる”場所で上京後初の街頭演説

秋葉原駅前を埋め尽くす人…
(前広島県安芸高田市長 石丸伸二氏)「ここ日本の首都・東京が動いて日本を動かしていきたいと思います」
そして、15日は渋谷で…
(前広島県安芸高田市長 石丸伸二氏)「東京を動かそう 東京を動かそう」
前・安芸高田市長の石丸伸二氏。上京して初となるこの週末、陣営は街頭演説に“バズる”場所をチョイス。『東京を動かそう』というキャッチフレーズを披露しました。
Q.月曜日(あす)に公約を発表するとお聞きしたのですが?
(前広島県安芸高田市長 石丸伸二氏)「ちょっと事前の段階なのでどこまで言おうかな…(東京を)どう動かすのか、これがしっかり伝わるような政策の柱を打ち出すつもりです」
“後出しじゃんけん”「出し渋り」などという批判もありますが、都知事選では有利な状況を生むとされています。告示まであと4日。各陣営は神経戦を繰り広げています。

■「毎日が公約」小池氏は防災服で水害訓練

(小川麻子ディレクター)「いつもとは違う装いです。防災服に身を包んだ知事がやってきました」
選挙戦まで1週間ほどのタイミングで出馬表明した小池百合子都知事。大規模水害に備える防災訓練の公務です。
(東京都 小池百合子知事)「風水害、首都直下地震、新たな感染症の流行や弾道ミサイル攻撃などを想定することも今の時代必要になっております。『備えよ常に』の精神のもと自助・共助・公助の総力を結集してまいりましょう」
「毎日が公約のようなもの」と公務を最優先させることを表明している小池知事ですが、その場には…自民党の国会議員や…都議会の公明党、都民ファーストの会、自民党。小池知事の支援を表明している政党の面々です。さらに、5月の都内52市区町村長による出馬要請にも加わった狛江市長は…
Q.(小池知事が)出馬表明したが、言葉を交わしましたか?
(狛江市 松原俊雄市長)「小池都知事のほうから『引き続きしっかり対策をしてまいります』というお言葉ですので、これに尽きるかなと」
ただ、複雑な思いを持つ自民党の都議も…
(自民党 林あきひろ都議)「それぞれスタンスは全く一緒ってわけじゃないですから、小池知事の評価しているところももちろん、防災面とかありますけども、今までの自民党と小池都知事との間のいろいろな議論があったわけじゃないですか」
「首都防衛」を争点の1つにあげている小池知事。公約は、明後日18日の大安に発表すると明言しています。

■「蓮舫ビジョン」公約発表は小池氏と同日に

JR町田駅前で行われた蓮舫参議院議員の街頭演説会。立憲民主党の枝野幸男前代表らが応援に駆け付けました。先月27日の出馬表明以降、蓮舫氏は公約発表のタイミングや中身について慎重に見極めてきましたが…
(蓮舫 参院議員)「もっとより詳しく“蓮舫ビジョン”。私の都政何をやるか何を伝えるかを明後日18日に皆様方に公表したいと思っています」
公約「蓮舫ビジョン」。小池知事と同じ18日に発表すると表明しました。
Q.どういう意味で18日?
(蓮舫 参院議員)「物理的に会場を押さえてそれで18日になりました。まだ時間は決まっていないです」
Q.小池さんと同じタイミングですが?
(蓮舫 参院議員)「…」
こうした中、番組は1通の文書を入手。
『蓮舫による共産党主導の革新都政を絶対阻止しなければならない』
敬称を省略して呼び捨てに…これは都知事選での対応について、自民党東京都連が14日付で所属議員らに送った文書です。
(自民党都連関係者)「すごいよね。激烈だよね。共産党主導って言わないよね。政権与党自民党思い切ったなって感じ」
この文書に関して蓮舫さん本人に尋ねると…
(蓮舫 参院議員)「ちょっと驚きました。呼び捨てにするのは親しみの表れという書き方ではなかったので、こういう文化なんだなと思ったのと、随分と決めつけているような、現実的ではないことを書かれていたので…」
Q.意図はどう感じた?
「嫌われているなと思いました」

■田母神氏「緊急会見」に小林氏の姿…なぜ

急遽設定された会見。自衛隊の元航空幕僚長・田母神俊雄氏の事務所に報道関係者が集まりました。
(自衛隊 元航空幕僚長 田母神俊雄氏)「おはようございます。どうもよろしくお願いします」
すると、田母神氏の隣に座ったのは…月曜日に出馬会見を開いたばかりの元衆議院議員・小林興起さんです。
(自衛隊 元航空幕僚長 田母神俊雄氏)「小林先生と話をして、やはり日本は保守が大同団結するときではないかと思って、小林先生に立候補をやめて私を応援してくれませんかという話を持ち掛けて一応ご理解をいただいた状況であります」
戦後保守とは一線を画す“伝統的保守主義”の価値観などを共有する立候補予定の2人が一本化で合意。小林さんは出馬を取りやめることに。
(元衆議院議員 小林興起さん)「田母神さんは私が言う『神宮の森』を切るなということは大賛成だ。それをやっていただくんだったら、やってちょうだい、頑張ってちょうだい」
来月7日に投開票が行われる首都決戦。これまでに53人が出馬を表明していて、過去最多の候補者によって争われる見通しです。


6月16日『サンデーステーション』より

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