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2025年10月7日 18:18

自民・公明が「顔合わせ」“早苗流”人事から何が見える?

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 高市新総裁(64)による新体制が明らかになるなか、7日午後に公明党と面会し、警戒感を露わにしています。

■“早苗流”人事から何が見える?

自民党 高市早苗総裁
「(Q.新しい洋服ですか?色が…)これ総裁選の時に」
「(Q.ブルーのイメージが…?)着てたよ」

 朝の高市早苗新総裁は面の笑みです。そして、自民党本部に続々と集まってきた新しい執行部の面々。

 自民党の新体制がスタートしました。

自民党 高市早苗総裁
「幹事長には鈴木俊一さん」

 党の要となる幹事長に麻生太郎氏の義理の弟で麻生派の重鎮・鈴木俊一氏(72)。

新幹事長 鈴木俊一氏
「党内の融和というものも大切であると思っておりますので、皆が心を一つにして国民の皆さま方の信頼に応えていきたい」

自民党 高市早苗総裁
「総務会長には有村治子さん」

 党の最高意思決定機関の総務会を取り仕切る総務会長には麻生派の有村治子氏(55)。

新総務会長 有村治子氏
「活発でありながらも、円滑な党運営を通じて高市総裁を結束して支えて参りたい」

自民党 高市早苗総裁
「政務調査会長には小林鷹之さん」

 党の政策立案の責任者にあたる政調会長には総裁選で高市総裁と争った小林鷹之氏(50)。

新政調会長 小林鷹之氏
「私は政策の司令塔としてスピード感を持って、そして発信力を意識しながら開かれた政務調査会を作っていく」

 では、この人は…。

小泉進次郎農林水産大臣(44)
「(Q.高市総裁に農水大臣続投の希望は?)私から希望を伝えることなんてありません、そんな僭越(せんえつ)なことは致しません」

 小泉進次郎氏は、どのポストに…。

 “高市カラー”を打ち出せるのか、閣僚人事も徐々に見えてきました。

■高市総裁を警戒も…空気は?

 7日に発足した自民党の新しい執行部。

自民党 高市早苗総裁
「今の暮らし、そして未来への不安を何とか希望と夢に変えていきたい。そんな思いで一生懸命、取り組んで参りますので、どうか皆様方のご指導、お力添えを心よりお願い申し上げます」

 高市総裁の“後ろ盾”となる、この人は…。

新副総裁 麻生太郎(85)
「副総裁を再任ということになりました。新しい高市新総裁のもと挙党一致、自由民主党、再生をために頑張って参りたい」

 改めて新執行部の主な顔ぶれを見てみると、総裁選で高市総裁誕生の流れを作った麻生氏率いる麻生派から3人。

 高市総裁の推薦人代表を務めた古屋圭司氏(72)に、こちらも高市総裁を支援した萩生田光一氏(62)。決選投票で高市支持に回ったとされる茂木陣営から梶山弘志氏(69)。

 そして、決選投票で高市総裁に投票したと明らかにした小林氏と論功行賞の色合いが濃い布陣にも見えます。

立憲民主党 野田代表
「高市カラーが全然ない。麻生カラーに茂木カラーが散りばめられた古い自民党の復活としか思いようがない」

立憲民主党 安住幹事長
「小泉さん、林さんを応援した方は役員にはならなかったってことだから、そういう人事なんだろうなと思いますね。自民党内から聞こえてくる話はなかなか、そう簡単じゃないなって感じはしますね」

 実際、自民党内からは「党内融和が課題だ」「麻生さんの傀儡(かいらい)政権だ」などと不満の声が上がっているようです。

 さらに…。

立憲民主党 野田代表
「秘書が略式起訴されて罰金を受けた人が幹部に登用される」

 野田代表は収支報告書への不記載があった旧安倍派の萩生田氏が幹事長代行に起用されたことを問題視。

新幹事長代行 萩生田光一氏
「鈴木幹事長を支え、そして党内に目配りをし、党の発展のために全力を尽くして頑張って参りたい」

立憲民主党 野田代表
「裏金の問題もなかったことにしてしまうという、そういう出直しとしか思えないので、この執行部には厳しく対峙(たいじ)していかなければいけない」

 立憲民主党は自民党の新執行部発足を受け、臨時国会を早期に召集するように求めています。

■自民・公明が「顔合わせ」

 一方、連立を組む公明党からは不安の声が聞こえてきます。

公明党 関係者
「(新執行部に)本音で話せる人がいない」

公明党 幹部
「(新執行部は)メンバー見ると皆、右だな。あと論功行賞も甚だしい」

 その公明党は総裁選直後に高市総裁に対して政治とカネの問題や靖国神社参拝などの歴史認識に懸念があると伝え、連立の離脱をほのめかしています。

国民民主党 玉木代表
「よく聞かれる連立の話も公明党が入らなくなると、うちが仮に入っても(過半数に)足りない。だから公明党がが極めて重要」

 そんななかで行われたのは自民党と公明党、執行部同士の顔合わせ。連立は継続されるのか。この場で何が話し合われたのでしょうか。

公明党 斉藤代表
「色々な議論を行ったところだが、特に歴史認識・靖国問題、過度な外国人排斥の問題については高市新総裁から詳細な説明があり、我々と認識を共有できた」

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