10日、自民党と公明党の党首会談が行われます。政治とカネを巡り、自公に大きな溝が生まれるなか、公明党は連立を続けるかどうか、斉藤代表らに対応を一任することを決めました。
■高市総裁「自公連立が願い」
大越健介キャスター
「(総裁になって)もう5日が経ったが、本当に働いて働いて疲れているんじゃないか?」
自民党 高市早苗総裁
「私の前任の総裁も、その前の総裁も、ずっとこんな大変な状態で働いてこられたんだなと思って感慨深い」
9日、報道ステーションに生出演した自民党の高市総裁。麻生太郎元総理を副総裁に任命した理由について、こう話しました。
高市総裁
「麻生元総理に副総裁をお願いしたのは皇室典範です。本人は最初拒否していて『俺はもう最高顧問でいいんだよ』と言ったが、働いてもらわないといけない」
大越キャスター
「皇室典範改正担当重役みたいなもの?」
高市総裁
「そう言ったら怒られるかもしれないが」
笑顔を見せる高市氏でしたが、「自公連立」の質問については…。
大越キャスター
「先ほど公明党中央幹事会が終わり、連立を継続するか否かということについて、斉藤代表と幹事長に一任したということだが」
高市総裁
「連立を解消するという話は別に直接伺っていないし、1度も伺っていないけれども、自公連立を基本として考えたい。それは私の願いです」
■連立離脱「やむなし」意見
今、自民党と公明党の間には、かつてないほどの深い溝が生まれています。
公明党 斉藤鉄夫代表
「与党が参院選、また、昨年の衆院選で大敗した大きな原因がこの政治とカネの問題。この問題についてしっかりとした姿勢を示してほしい」
公明党が深刻に捉えているのが、政治とカネの問題です。なかでも、企業団体献金の透明性を高めるため、受け皿を「政党本部」と「都道府県連」に限定するよう規制の強化を求めています。
これに対し、自民党はおよそ7800ある政党支部の大半が献金を受け取れなくなることから、難色を示しています。
こうした状況に公明党内から噴出したのが「連立離脱」の声です。
公明党 赤羽一嘉副代表
「政治とカネの問題が全然クリアにならなかったら、(連立離脱)はやむなしという発言をした人はいた」
自民党との連立を今後も続けるのか。9日夜、公明党は全国の地方議員から意見を聞く場を設けました。
非公開でおよそ2時間行われた会議。そこで出た意見は…。
■高市総裁が自民重鎮と会談
公明党 谷合正明広報委員長
「連立の重みをしっかりと重視すべきだという声もあれば、十分な回答がなければしっかりと公明党として毅然とした対応をすべきだとの声もあります」
その後、この日2回目となる幹部会を開き、次のように結論付けました。
赤羽副代表
「交渉は中央幹事会として斉藤代表、西田幹事長に一任すると。様々な結論含めて一任するということで、今閉会した」
連立維持か、離脱か。10日に行われる党首会談を踏まえ、斉藤代表らが最終判断することになりました。
離脱を選んだ場合、総理大臣指名選挙では…。
赤羽副代表
「首班指名では高市氏の名前を書くことにならない。斉藤鉄夫氏という名前になるだろう」
高市氏は公明党に太いパイプを持つ菅元総理のほか、岸田前総理とも会談。関係者によりますと、高市氏は「決着が見通せず大変だ」などと述べ、難航する連立協議について意見交換したとみられます。
今後、公明党が連立を離脱した場合、自公の関係はどうなるのでしょうか。
政治ジャーナリスト 青山和弘氏
「連立は離脱するが、選挙協力を別な形で残せないかというのは模索している。閣外協力という形にして、連立は出るが野党と組むわけではないと。協力できる政策は協力して、選挙協力も、地域地域で残せるところは残すということが話し合われている」
(「グッド!モーニング」2025年10月10日放送分より)
「政治とカネ」で自民との溝深める公明 「連立離脱やむなし」の声が噴出
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