まもなく発足する高市内閣の顔ぶれが発表されました。「高市カラー」が際立つ人事も。
■新総理に選出「運命の1日」
21日午後1時をすぎ、衆参両院で始まった総理大臣指名選挙。投票用紙に総理大臣になってもらいたい人の名前を書きます。
20日、自民党と連立合意した日本維新の会は…。
日本維新の会 藤田共同代表(44)
「本日は内閣総理大臣の指名選挙がありまして、1回目から『高市早苗』と間違わずに書いていただいて、もし間違えて書いたら除名になりますので、間違いでも除名になってしまいますので、絶対に間違わないように」
総理大臣指名選挙では、自民党、日本維新の会のほか、衆議院会派、有志・改革の会などが高市総裁に投票する意向を表明。衆議院では1回目の投票で過半数の233に達するとみられています。
「高市早苗君、237」
予想通り過半数を獲得。
「高市早苗君を本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」
一方、参議院では過半数124に1票足らず、自民党の高市総裁(64)と立憲民主党の野田代表(68)の決選投票に。
「高市早苗君125票、野田佳彦君46票」
衆参両院で第104代内閣総理大臣に指名された高市総裁。憲政史上初めて女性が選ばれました。
号外を受け取った人(40代)
「同じ女性としてもワクワクしている気持ちで」
号外を受け取った人(30代)
「女性初めてというところで、すごく驚きと期待で心がおどっています」
立憲民主党 野田代表
「善政競争をしましょう。国会での論戦を…」
自民党 高市総裁
「楽しみにしています」
立憲民主党 野田代表
「野党3党が少なくとも結束をすれば政権交代ができる状況だったので、改めて総選挙で政権交代を実現をする」
国民民主党 玉木代表(56)
「おめでとうございます」
自民党 高市総裁
「一緒にがんばりましょう」
国民民主党 玉木代表
「強い日本経済を。私も協力しますから!ぜひ!3党合意はぜひ実施していただけるよう」
国民民主党 玉木代表
「日本で初の女性首相ということで歴史的でもありますし、率直にうれしく思いますし、ぜひ頑張っていただきたい。エールを送りたい」
公明党 斉藤代表(73)
「これから公明党は野党ということになりますけれども、高市新総理と論戦をしていきたい。『建設的な議論をしましょう』と申し上げたところ、『大いにやりましょう』と新総理からもお答えがあった」
■“高市カラー”は?閣僚全容判明
午後に発表された、高市内閣の閣僚人事。
新総理に選出 高市早苗氏
「一緒に総裁選挙を戦った4人の候補者の皆様、全員もちろん活躍をしていただきます」
この言葉通り…。
官房長官に内定 木原稔氏(56)
「総務大臣、林芳正」
「外務大臣、茂木敏充」
「防衛大臣、小泉進次郎」
先の総裁選で高市氏と争った面々が順当に入閣しました。
小泉氏、地元は米軍基地もある横須賀ですが、これまで防衛省で政務官や副大臣を務めた経験はありません。
防衛大臣に内定 小泉進次郎氏(44)
「防衛大臣を拝命しました。日本を取り巻く安全保障環境は最も戦後複雑で厳しい状況。国家の防衛という国家存立の基本である崇高な任務を担うことになった。防衛省・自衛隊25万人とともにこの使命を全うするために、自らの重責を認識したうえで日本の国民の皆さんに安心していただける、そんな仕事をしていきたい」
そして、高市氏による閣僚人事、女性が何人登用されるかにも注目が集まっていましたが…。
木原官房長官
「財務大臣、片山さつき」
「経済安保担当大臣、小野田紀美」
結果的に、女性閣僚の登用は2人にとどまりました。そのうちの一人、片山さつき氏(66)。
財務大臣に内定 片山さつき氏
「(前回は)半袖が駄目だって知らなかった。今回は長袖持っています。しかも厚手にしました。大変な船出の内閣なので、言われたことは何でもやります」
2005年、いわゆる“小泉チルドレン”として初当選した片山氏。これまでに衆議院で1回、参議院で2回の当選を重ね、過去には地方創生担当大臣も務めました。
議員になる前は、旧大蔵省・財務省に在籍。国家予算の策定などに関わり、出世コースともいわれる「主計官」を女性として初めて務めました。
片山さつき氏(2004年)
「明日は朝、与党合同会議、9時から議員会館で、寝る暇ないです。ちょっと買い物して帰ります」
当時から“働いて、働いて、働いて”いたようです。
片山氏は高市氏と同じ「積極財政派」としても知られていて、今回の総裁選では、高市氏を支援していました。
そしてもう一人、こちらも高市陣営から入閣です。小野田紀美氏(42)。総裁選では「チーム早苗」のキャプテンを務めました。高市氏は、自身も務めた経済安保担当大臣に小野田氏を抜擢。
小野田紀美氏(4日)
「これからも『チーム早苗』で早苗を支えていきましょう」
そのほか…。
木原官房長官
「環境大臣、石原宏高」
石原元都知事(2003年)
「私の責任で、引っぱたいてでも育てるつもりでございます」
亡くなった石原慎太郎元都知事の三男・宏高氏も環境大臣として初入閣。
木原官房長官
「農林水産大臣、鈴木憲和」
小泉進次郎氏の後任・農林水産大臣には43歳の鈴木憲和氏が起用されます。
また、公明党の指定席となっていた国土交通大臣には、元総務大臣の金子恭之氏(64)が。経済産業担当大臣には石破内閣で日米関税交渉を担当した赤沢亮正氏(64)が就きます。
“高市カラー”は?閣僚全容判明 新総理に選出「運命の1日」
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