“不記載問題”佐藤副長官の起用に「一件落着とはいかない」野党反発

　自民党の派閥の裏金事件に関与した参議院の佐藤啓副長官の起用について、野党側は「引き続き問題視していく」として、政府・与党側の対応を見極める方針です。

立憲民主党　斎藤参院国対委員長
「ご本人の資質とか今後、副長官のような有為な人材を育てなきゃいけないとか、それは分かります。分かりますが…任命に至った様々な経緯や政治とカネの問題全体に対する総理としてのお考えの在り方について質問させていただいたつもり」

　野党側は政治資金収支報告書への不記載問題を抱える佐藤副長官の起用を問題視していて、国会運営を行う「議院運営委員会」への出入り禁止が続くなど異例の事態となっています。

　6日の参議院本会議で改めて任命の経緯などを問われた高市総理大臣は、陳謝したうえで「有為の人材には再起の機会を与えることが必要」などと理解を求めました。

　これに対し、野党側は「適切な回答とは言えず、一件落着とはいかない」と反発を強めています。