官房長官「フランスと緊密に意思疎通」　台湾問題めぐり中国を牽制か

　中国がフランスに台湾問題への理解を求めていることを巡り、木原官房長官は「フランスとは中国との関係を含め、緊密に意思疎通している」と明らかにしました。

木原官房長官
「日仏両国は価値や原則を共有する特別なパートナーであり、中国との関係を含めた様々な課題について平素から緊密に意思疎通を行っております」

　中国の習近平国家主席は4日、北京を訪問したフランスのマクロン大統領と会談し、「歴史の正しい側に断固として立つべきだ」と述べ、中国の立場に理解を求めました。

　中国は先月27日にも王毅外相がフランス大統領府のボンヌ首席外交補佐官と電話会談し、台湾問題を巡って同調を呼び掛けるなど外交戦を展開しています。

　これに対し、日本政府は今月3日に国家安全保障局の市川局長がボンヌ首席外交補佐官と電話協議を行い、日本の立場への理解を求めたとみられます。

　木原長官は「今後も様々な機会を捉えフランスと認識のすり合わせを図っていく」と強調しました。