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2026年1月26日 19:06

真冬の衆院選 豪雪地の選挙を支えるシルバー人材

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 豪雪地帯に住む高齢者は投票に行くことができるのでしょうか。人口の6割が65歳以上の高齢化が進む村の選挙を取材しました。

■豪雪選挙支えるシルバー人材

 岩手県北上市の住宅街。この週末、来る衆議院選挙に向けて準備を急ぐ人たちの姿がありました。

 雪に覆われた街では選挙ポスター掲示板の設置も一苦労。まずは除雪をしないと作業が進みません。

 この日、作業を行っていたのは全員が70歳以上の高齢者チーム。実は、北上市では掲示板の設置をシルバー人材センターが担っています。

■「痛くなるなんてものじゃない」

 皆さん、過去の選挙でも掲示板の設置は経験してきたといいますが…。

北上市シルバー人材センター 佐藤秀雄さん(78)
「(Q.今まで雪の中の作業は?)雪が“まだ残っている”ということはあったが、真冬の1月、2月にやったのは私16年くらいやっているが初めて」

 雪がなければスムーズにいく作業も特に高齢者にとってはかなりの重労働となります。

 さらに、凍った雪が除雪を困難にしていました。

■事前に分かれば…

 掲示板が立てられるのは道路の脇。雪国では除雪した雪が積み上がり固まっている場所でもあります。

北上市シルバー人材センター 佐藤秀雄さん
「選挙をやることが(事前に)分かればここに雪を置かなかっただろうが、それすら分からなかったから、この辺に全部(除雪した雪が)置かれた。雨が降ったり冷えたりして固くなったと思う」

 高市総理大臣の電撃解散で急きょ決まった今回の選挙。現場には、ただでさえ過酷な雪のなかでの作業に加えて「スピード」が求められていました。

 シルバー人材センターが設置する掲示板の数は市内約350カ所。通常は9班に分かれ10日ほどかけて設置するといいますが、今回は半分の5日間で作業を行いました。

北上市シルバー人材センター 佐藤秀雄さん(78)
「決められた期限までに完成させなきゃいけないわけですよ。雨が降ろうが雪が降ろうがもう大変だった。『北海道とか青森とかよりは良いかな』と考えるしかない」

■衆院選“真冬”の影響は?

 こうした準備に支えられ、27日に公示を迎える衆院選。真冬であることがどれほどの影響を与えるのでしょうか。

 過去の衆院選で比較すると、投票率の全国平均は夏と秋に比べて冬の方が低い結果が出ています。

 一般的に都市部より高くなる傾向にある雪国に絞って見ても、夏と秋は全国平均より4.8ポイント高くなっているのに対し、冬の選挙ではわずか0.8ポイントしか上回っていません。

■「真冬でも投票に行く」

 26日に番組が向かったのは2人に1人が高齢者の豪雪地帯の村。辺り一面、人の背丈ほど雪が積もるなか、地元の人たちはどのように投票に行くのでしょうか。取材すると困惑の声が聞こえてきました。

 人口約1800人の秋田県上小阿仁村。街は平年の倍近く積もっているという雪に覆われていました。

地元の人(40代)
「数日でいっぺんに降ってしまいましたからね」

 掲示板にも数十センチの雪が。今回の衆院選について聞いてみると…。

地元の人
「別にいつも変わらんと思いますけどね。(投票日が)猛吹雪じゃないことを祈るのみです」

 上小阿仁村の投票率は去年の参院選で70%を超えるなど、高い水準を誇っています。

 一方で、高齢化率は59%と全国平均の約倍の高さ。2人に1人が高齢者の村でもあります。

地元の人(80代)
「(Q.冬に選挙があるが?)30分くらいあれば(投票所に)行ってこられるので。いつも歩いて慣れているから」
「(Q.(投票に)行く予定?)行きますよ」

 出会った人たちは「真冬でも投票に行く」と話していますが、田中友子さん(72)も投票に不安を感じてもいました。

■雪で歩く負担増

田中友子さん
「歩くのも疲れますよね」
「(Q.雪が本降りだと投票所までの時間変わる?)変わりますよ。ちょっと倍はかかるかな」

 投開票日の天候が読めないため、今回は期日前投票も検討しているという田中さん。一方で、期日前投票所は村に1カ所しかなく、雪のなか歩いていくのはかなりの負担だといいます。

田中友子さん
「最高にストレスです。体に負担が掛かります」
「(Q.選挙はいつやってほしい?)やっぱり雪が消えて春先とか桜が咲くころとか」

 真冬の選挙が投票率にどう影響するのか。衆院選は27日に公示です。

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