真冬の総選挙です。30日の舞台は地吹雪が吹き荒れる極寒の北海道7区。「伝統の箱乗り」か「どぶ板戦術か」。「鈴木王国」で自民と中道の一騎打ちです。
■真冬の「箱乗り」vs「どぶ板戦術」
自民党 前 鈴木貴子候補(40)
「ありがとうございました、ありがとうございました。行ってきまーす。ありがとうございました」
姿が見えなくなるほどの激しい雪が吹き付けるなか、支持を訴えるのは北海道7区から自民党で出馬する鈴木さん。
選挙カーの名前も真っ白に染まる生憎の空模様も物ともせず、“走ります”。
この日、氷点下を記録した演説会場にはヒーターが…。
自民党 前 鈴木貴子候補
「せっかく皆さん、あったかいヒーターも用意下さっていますから、皆さん中、入って下さい。中、入って。あと私7分話しますから。どれだけ天気が悪くなろうとも環境が悪くなろうとも鈴木の機動力は落ちない、鈴木の行動力は落ちない。この苦しい、この逆風も必ずや上昇気流に追い風にしてみせる」
釧路市や根室市のある道東に位置する北海道7区。この地で父・鈴木宗男参議院議員(77)とともに鈴木王国とも呼ばれる盤石の地盤を築いてきました。
自民党 鈴木宗男参議院議員
「政治家・鈴木宗男ではなく、父親・鈴木宗男として心から厚く御礼申し上げます」
そんな“鈴木王国”の北海道7区で一騎打ちとなる候補は中道改革連合で出馬する篠田奈保子さん(54)です。
中道改革連合 前 篠田奈保子候補
「50も過ぎるとさ、腕が背中に回らなくなるんですよね。支援が必要って感じでね、寒いとかじゃなくて」
遊説の出発前はこう話していたものの、こちらも全力で“走ります”。
聴衆との息もぴったりな篠田さんの掲げる今回の選挙戦の作戦は、ずばり…。
中道改革連合 前 篠田奈保子候補
「草の根です。草の根の力を信じて戦っています。弁護士をしていたり、市の審議員をしていたり、色んな蓄積があるので。たくさん知り合いがいるので、そういった皆さに支持を広げていただけるように頑張ってます」
弁護士という経歴を生かした人脈を武器に臨みます。前回の2024年の衆院選で北海道7区は約2万票差で鈴木さんが制しています。
今や鈴木さんの代名詞とも言える遊説スタイル。父・宗男参議院議員と同じ鈴木家伝統の箱乗りです。
自民党 前 鈴木貴子候補
「高市総理もいつも歯舞の昆布しょうゆと味付けのり食べて頑張っています。働いて働いて働いて…。絶対、鈴木貴子の遊説は絶対に取りこぼさない。手を振って下さった人には必ず届きました、受け取りましたということを必ず伝えるということをチーム一丸となって徹底して頑張っている」
これだけの聴衆を集める鈴木さんでも、いつもとは違う“異変“も感じていました。それは「公明票」の行方です。
自民党 前 鈴木貴子候補
「今回は街頭演説等々を見ていても、やはりいつもいらっしゃった皆さんのお顔がないなぁということは、私自身も気付くところではあります。実際に私のところにも『もうタカちゃんの街頭演説に行けないのごめんね』。自民党の公認候補の鈴木貴子はある種、敵であるというご発言も」
一方、中道改革連合から出馬する篠田さんは29日。
中道改革連合 前 篠田奈保子候補
「どうも、おはようございます、きょうもよろしくお願いします」
向かう先は…。
中道改革連合 前 篠田奈保子候補
「ここでは公明党の支援者の皆さんの今回の選挙の集会に私どもで参加させてもらう。行ってきまーす」
今回新たに連立を結んだ公明党の支援者の集会に出席。前回は“敵”として対峙(たいじ)していた支援者とどんな雰囲気になるのでしょうか。
中道改革連合 前 篠田奈保子候補
「(Q.中はどんな感じ?)本当に温かい空気を感じました。そして、皆さん危機感も共有できました。私は、あまり公明党の皆さんが以前は敵だったとか味方だったとか、そういう思いは全然なくて、ただただ暮らしのため平和のため、そのために団結できた」
地元の公明党市議は…。
公明党 釧路総支部長 松橋尚文さん
「もちろん各地域でそれぞれ自民党の議員さんや関係者の人とはつながっていますし、様々な有効関係を築いてきましたから、ありますけれども、一つ選挙となるとこれはまたちょっと別の問題になりますので、これまでの(自民党との)選挙協力はゼロベースになりました」
長い付き合いがあるものの、戦ううえでは今は“敵”です。
自民党 前 鈴木貴子候補
「私が何を訴えていきたいかというと5期13年の実績です。比べていただければ、その差は実績であるということは私は自信を持っています。自負を持っています。私が考える政治は課題があればそれを並べるだけではなく、課題があればそれを解決をしていく、地域の皆さんを巻き込んで一緒にあって解決をしていく」
中道改革連合 前 篠田奈保子候補
「私、食べ物一番大事です。政治の中で一番大事。食べ物がなければ何もできないんですよ、動けません、命をつなげません。だから私は第1次産業にとことんこだわる政治をしたいと思っています」
構図が変わった真冬の超短期決戦、この寒さを吹き飛ばす熱が高まっています。
“王国”で公明票の行方は 真冬の「箱乗り」vs「どぶ板戦術」 北海道7区
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