岸田総理を予算委員会で野党追及“裏金議員に納税を”「ウラ金議員リスト」提出迫る

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[2024/01/29 20:42]

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国会では29日、政治とカネを巡る集中審議が行われました。野党は裏金を受け取った議員は納税義務を果たすべきだと岸田総理に迫りました。

■「納税を」野党が総理に迫る

岸田 総理大臣
「自民党の政策集団の政治資金を巡る一連の問題で、大変深刻な事態を招いていることについて、まずもって自由民主党総裁として心よりおわびを申し上げます」

いわゆる「裏金」について、誰がいくら受け取っていたのか、その使い道は何だったのか、追及が始まりました。

立憲民主党・大西 健介 議員
「いったい何人が裏金を受け取ったのか、総理まず答えて下さい」
岸田 総理大臣
「清和会(安倍派)で30人以上、そして志帥会(二階派)で7人、収支報告書の訂正を明らかにしていると承知をしております」
立憲民主党・階 猛 議員
「そもそもなぜ裏金が必要だったのか明確な答弁をお願いします」
岸田 総理大臣
「裏金について目的が何だったのか、ということについて本人の説明責任と合わせて党としても聞き取り等を行うことによって実態把握に努めてまいりたいと考えています」
立憲民主党・階 猛 議員
「裏金分については非課税の特権を与える必要は、まったくないと」
「いま一番国民が求めているのは裏金議員の納税です」
「裏金を受け取った議員に対しては修正申告をして納税義務を果たさせる。これを総理お約束いただけますか?」
岸田 総理大臣
「法律に従って厳正に対応をさせます」

■全容は?「裏金議員リスト」求める

岸田総理は政治資金収支報告書を訂正している議員について、 安倍派で30人以上、二階派で7人と答えたものの、 問題の全体像についてはこれから調査するに留めました。

立憲民主党・山井 和則 議員
「こういう問題のときは、実態の全容をまず把握する。それによって原因を解明する。その次に、再発防止策・解決策を考える。これは当たり前だと」
「どの議員が不記載・裏金をもらったのか。このことについて、一覧表の議員リストを自民党総裁・岸田総理の責任で出していただきたいと思います。いかがですか」
岸田 総理大臣
「実態把握と、再発防止と、反省と、政治責任についてのけじめ、これは現実においては並行して進めなければならない」
「一覧表を作るかどうかも含めて、どういった形で党としてこの問題を整理したのか説明責任も果たしていきたいと考えます」
立憲民主党・山井 和則 議員
「裏金議員の一覧表を作るかどうかは別としてってね、全容を公表するのは、原因を究明し再発防止を考える前提じゃないですか」
「これ、いつまでに裏金議員のリストは出してもらえるんですか」
岸田 総理大臣
「できるだけ全容把握、急ぐべく党として努力をしたい。このように申し上げるしかないと思っています」
立憲民主党・山井 和則 議員
「難しい要望してるんじゃないんですよ」
「統一教会のときにやったじゃないですか。各議員に『統一教会との関係どうでしたか』と。なぜ同じことを今回しないんですか、できないんですか」
議場内の声
「総理のやる気の問題だ」
岸田 総理大臣
「統一教会の時とは事案の性質が異なります」
立憲民主党・山井 和則 議員
「実態把握・全容解明はそんなに難しいことじゃありません。岸田総理が聞けばいいだけじゃないですか。なぜ聞かないんですか」
岸田 総理大臣
「実態把握が大事だということは、まったくその通りだと思います。そして急がなければいけない、これもその通りだと思います。この問題できるだけ早くこの一つの区切りをつけたいと思っております」
日本維新の会・藤田 幹事長
「自分たちの良心に従って、自主申告させるというアンケートを私も山井議員と同様に強く求めたいと思いますが、いかがでしょうか」
岸田 総理大臣
「実態把握のための方法のご提案をいただきました。党としても具体的に最もスピード感をもって対応できる方法を考えます」

この問題について立憲民主党は、秘書が立件された二階元幹事長と安倍派幹部6人の参考人招致を求めています。

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