「夜の店で働いていたからだ」元アナ・高橋茉莉氏が公認取り消し反発 国民民主は否定
グッド!モーニング
[2024/02/27 11:57]
国民民主党が元フリーアナウンサーの女性の公認を急きょ取り消しました。女性は取り消しの理由を「夜の接客店で働いていたからだ」と主張。党側はこの訴えを否定しています。
■「ミス慶應・ミス日本出場きっかけに…」
自身のSNSで、涙ながらに思いを訴える女性。元フリーアナウンサーの高橋茉莉氏(27)です。
「本当に一時期、生活保護を受け、お金に困っていた時期があります。その時期にラウンジという夜のお店で、一生懸命働きました」
高橋氏は、柿沢未途被告の辞職に伴い、4月に行われる衆議院・東京15区の補選に、国民民主党公認の新人として立候補する予定でした。
2週間前に行われた党大会では、元気な姿を見せていました。
「皆さん、こんにちは」
「何より、まず嘘をつかない。そして、私の過去の体験を通して感じた怒りや疑問をもとに、正直に政治活動を行っていく。この場を借りて、私、高橋茉莉、並びに国民民主党は清く、正しく、政治活動を行っていくことを誓います」
党のホームページでは、「ミス慶應・ミス日本出場をきっかけに、大学在学中にアナウンサーを始め、3年活動。外資系ITコンサルティング会社で3年間勤務」などと華やかな経歴をアピールしていました。
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■高橋氏の友人「すごく前向きなイメージ」■高橋氏の友人「すごく前向きなイメージ」
ところが、この週末、高橋氏は自身のSNSで、出馬を断念すると明らかにしたのです。その理由は…。
「国民民主党から『立候補を断念しろ』と言われ、涙を飲んで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」
夜の飲食店で接客を行うラウンジ嬢をしていた過去が党に問題視されたと、高橋氏は主張しました。
「自身のセクシャリティー、生い立ち、すべてをご相談したうえ、『体調不良を理由に辞退しろ』と、指示を受けました」
番組は、高橋氏の大学時代からの友人に話を聞きました。
「(高橋さんは)すごく前向きなイメージがありました。常に夢を持ってるような感じで、『アナウンサーとして頑張っていきたい』ということを一生懸命言われてて。たまたまラウンジ行ったら、なんかいるなって。(高橋さんが)ラウンジで働いていて、アナウンサー辞めて、ラウンジにいるんだというイメージが残ってました」
「(Q.報道を聞いて、どう受け止めている?) 何か色々あったんだろうな。見えない壁の先には、色々あったんだろうなと感じる」
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■生活保護受給でラウンジ勤務 不正受給?■生活保護受給でラウンジ勤務 不正受給?
クリーンな政治を目指し、政治家を志した高橋氏。
「昨今、政治とカネの問題が上がっております。一国民として、非常に怒りがあります」
一方で、SNS上では、高橋氏が生活保護を受給しながらラウンジ勤務をしていたとしたら、不正受給にあたるのではと、指摘する声が上がっていました。
これに対し、高橋氏はこう投稿しました。
「生活保護を受給しながら、ラウンジ勤務をしていたらというのは、事実と異なります」
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■「看過できない法令違反」とは?■「看過できない法令違反」とは?
26日、急きょ会見を開いた国民民主党。「ラウンジ勤務の過去が公認取り消しの理由ではない」と、高橋氏の主張を真っ向から否定しました。
「職業をラウンジ(勤務)をされておられたからということをもってですね、我々がこんな判断をしたわけではないということは申し上げておきたい。ご本人の過去の行為の中において、党としては看過できない法令違反に該当する可能性があると、我々は判断した」
では、「看過できない法令違反に該当する可能性」とは何なのでしょうか?
「(Q.法令違反の内容は?)これ以上、具体的な説明をすると、これはまさに個人のプライバシーに関わることになるんだろうという判断を、我々党としてはさせて頂く」
衆院東京15区の補欠選挙には、日本維新の会が新人の金沢結衣氏(33)を、共産党も新人の小堤東氏(34)を擁立すると発表しているほか、自民党や立憲民主党も候補者の擁立を検討しています。
(「グッド!モーニング」2024年2月27日放送分より)