6月22日、東京都議会議員選挙の投開票が行われ、自民党が歴史的大敗をし、都民ファーストの会が第一党に返り咲きました。
新興勢力の明暗が分かれる中、夏の参院選への影響についても、見ていきます。
■都民ファが第1党に 出口調査で見えた有権者の本音
参院選の前哨戦となる都議選の投開票が6月22日に行われました。
告示前の都議会の議席数です。
第1党は自民党で30議席、
都民ファーストの会が26議席、
公明党が23議席。
この3党で過半数を超えていました。
選挙結果です。
自民党が8議席減らし、22議席。
大勝したのが都民ファーストの会で6議席増やし、32議席。
公明党は4議席減って、19議席。
立憲民主党は5議席増え、17議席。
共産党が5議席減って、14議席。
初めて議席を獲得したのが、国民民主党の9議席、参政党の3議席となりました。
ANN の出口調査です。
第1党となった都民ファーストの会は、支持層の約9割の票を固め、無党派層の約2割から支持を集めました。
一方、第1党から転落した自民党は、支持層の約5割しか票を固められず、無党派層の2割弱が都民ファーストの会に流れたということです。
「『自民党に投票しない自民党支持層』が一定程度出た可能性。そうした支持層が都民ファーストの会へ流れた」
今回の都議選は参院選の前哨戦でした。
2025年は12年に一度、都議選と参院選が同じ年に行われる巳年選挙でした。
前回2013年に行われた巳年選挙は、第2次安倍政権になって初めての大型選挙で、
都議選では自公が20議席を伸ばし、
その勢いのまま参院選も32議席伸ばし大勝。
結果、ねじれ国会が解消しました。
「都民ファの勝因は『小池人気』と『水道料金無償化』が大きい。参院選で都民ファへの票がどこへ行くのか、かなり注目される」
■ 「進次郎コール」も自民大敗 参院選へ影響は?
自民党が歴史的大敗で都議会第1党から転落しましたが、その理由を見ていきます。
自民党の結果です。
今回自民党は49人候補者を擁立し、当選したのは22人。
過去最低の議席数となり、前回から8議席失いました。
「政治資金の問題で厳しい評価を頂いた。(物価高対策などが)なかなか有権者には届かなかった。7月の参院選に影響するものではない」
不記載議員も苦戦です。
三宅茂樹さん、小宮安里さん、鈴木章浩さんが落選。
当選したのは、
三宅正彦さん、宇田川聡史さん、山崎一輝さんの3人で、
今回非公認となった6人中3人が落選となりました。
有権者が重視した政策です。
JX通信社の世論調査によると、
一番多かったのは『物価高への対策』で、65.8%。
『雇用や賃金』『医療や介護、福祉』と続き、
『政治とカネ、政治改革』は4番目で、25.3%となっています。
「前回の衆院選と同じ傾向。政治とカネだけでなく、物価高に政権が決定的な手を打てていないのが、都議選で大きな影響となった」
小泉大臣の人気にあやかった動きもありました。
「電話が鳴って受話器を上げたら『農林水産大臣の小泉進次郎です』と名乗られた」と、このような投稿が相次ぎました。
「6月19日から都民ファーストが『小池コール』を開始したため、自民党陣営も『進次郎コール』を開始したということです。
「全国的に支持率が回復しているものの、東京では限定的。若年層の支持率が依然として低いままだったことが、大敗の要因となった」
■国民民主は0→9議席へ 玉木代表「大きな一歩」
一方、国民民主党は初めて議席を獲得しました。
国民民主党の結果です。
都議選では18人候補を擁立し、9人が当選しました。
国民民主党の都議選での目標です。
「まずは5議席。条例提出権のある11議席目指す」と目標を語っていました。
「全く議席がないところからのスタートで、今回、都議会に9つの議席を得たことは大きな一歩。『対決より解決』の姿勢で、新しい答えを作っていく」
■初議席獲得の参政党 ネット戦略で躍進 なぜ人気?
都議選に初登場した新興勢力に明暗です。
参政党は躍進しました。
2020年に設立された党です。
今回、都議選に初めて挑戦し、4人擁立しました。
世田谷、大田、練馬で3人当選しました。
国会では、2022 年、参院選で神谷代表が初議席を獲得しました。
2024年の衆院選では3人が当選。
国会議員が4人となり、社民党の3人を上回りました。
時事通信の6月の世論調査によると、
参政党の政党支持率が1.6ポイント上昇して2.5%となり、
維新の1.6%を上回りました。
地方議会でも議席を増やし、地方議員は今回の都議選の結果を受けて、
北海道から沖縄まで150人になりました。
内訳は都県議が7人(東京・岩手・福井・熊本・青森)、
東京都の区議が13人、
市町村議が130人です。
6月15日に投開票があった、兵庫・尼崎市、愛知・西尾市、福井・あわら市の各市議選でいずれも参政党の候補者がトップ当選しました。
躍進の背景にあるのは、ネットの発信です。
YouTube登録者は、約32万人。
自民は約14万人です。
「毎日発信を行っている。動画の内容は『量と質の両立』を重視。『難しいことを、わかりやすく・感情に届く形で伝える』ことを大切にしている」と話しています。
参政党はなぜ人気なのでしょうか。
「(参政党の)支持層は、かつての安倍政権に肯定的な評価をする人が6割に上っている。50代以下の世代が大量に流入して、新しい右派の受け皿になりつつある」
■“石丸新党”42人擁立も全員落選…なぜ?
新興勢力の明暗、もうひとつの新興勢力『再生の道』です。
2025年1月に石丸伸二代表が立ち上げました。
「党としての政策は掲げない」と打ち出し、候補者選考には1128人が応募しました。
35の選挙区に42人を擁立しました。
これは自民党と同じ数です。
しかし、全員が落選しました。
『共倒れ』もありました。
杉並区は定数6ですが、そこに3人を擁立。
落選した3氏の票を合計すると、1万9432票。
杉並区で6位で当選した国民・国崎さんの1万9331票を上回っています。
『石丸劇場』の再来とはなリませんでした。
石丸さんは2024年7月の都知事選で、165万8363票を獲得しましたが、
今回の都議選で再生の道の候補の合計得票は40万7024票で、
都知事選の時よりも少ない結果となっています。
「『そうなんですね』という感想です。そんなところに党の代表としてこだわってないんです。(党の目標は)都議選に候補者を擁立すること。党としての目標はしっかりかなえているんです」と、記者会見で話しました。
なぜ再生の道は議席ゼロに終わったのでしょうか。
「政策を掲げなかったため、有権者に選ばれなかった。勝てる可能性のあった、定数が多い選挙区でも、複数の候補を立てて自滅した。2024年の都知事選の結果は、既存政党や小池都政への不満票の受け皿になれたから。その実績を過大評価し過ぎたのでは」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年6月23日放送分より)















