政治

2025年7月16日 13:25

【北海道・東北】参院選 終盤の情勢 (北海道/青森/岩手/宮城/秋田/山形/福島)

2025年7月16日 13:25

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北海道

参議院議員選挙投開票日の20日が迫る中、朝日新聞が行った情勢調査では、与野党5人を中心に3議席を争っています。

朝日新聞社は13日と14日、インターネット調査会社4社に委託し、各社の登録モニターのうち、道内の有権者を対象に調査を行い、2860人から回答を得ました。これに取材データを総合し、情勢を分析しました。

投票態度を明らかにした人で見ると、立憲民主党・現職の勝部賢志さんが、支持基盤を固めて優勢です。立憲支持層をほぼ固めていて、無党派層の3割弱からも支持を得ています。

自民党・現職の高橋はるみさんは、やや優位に立っています。自民支持層の6割をまとめていて、無党派層からも一定の支持を得ています。

自民党・現職の岩本剛人さん、参政党・新人の田中義人さんは、互角の激しい戦いを繰り広げています。

岩本さんは自民支持層の3割、公明支持層にも浸透していますが、無党派層の支持に広がりがありません。

田中さんは参政支持層の9割をまとめましたが、無党派層の支持が伸び悩んでいます。

国民民主党・新人の鈴木雅貴さんは、わずかの差で続いています。国民支持層の8割以上をまとめ、無党派層からも一定の支持を得ています。

いずれも新人で、れいわ新選組の野村パターソン和孝さん、日本保守党の小野寺秀さん、共産党の宮内史織さん、日本維新の会のオカダ美輪子さん、諸派の稲原宗能さん、諸派の後藤朋子さん、諸派の高杉保次さんは厳しい戦いとなっています。

ただ今回の調査では、回答者のおよそ4割が投票態度を明らかにしておらず、今後、情勢が変わる可能性があります。

青森県

朝日新聞社が行った参院選終盤の情勢調査の結果を取材で得た情報とあわせてお伝えします。

青森選挙区の立候補者は届け出順に、
自民党・現職の滝沢求さん(66)
立憲民主党・新人の福士珠美さん(60)
参政党・新人の加藤勉さん(65)
共産党・新人の荻野優子さん(33)
政治団体「NHK党」・新人の佐々木晃さん(53)
の5人です。

情勢調査は13日と14日に、青森県内の有権者を対象にインターネットによる調査を実施し、1220人から有効回答を得ました。

立憲・新人の福士さんが優勢となっていて、自民・現職の滝沢さんは伸び悩んでいます。

参政・新人の加藤さんは支持が広がる可能性があります。

一方共産・新人の荻野さんと政治団体「NHK党」・新人の佐々木さんは、苦しい戦いとなっています。

ただ、調査の時点で投票態度を明らかにしていない人が3割以上いますので、今後情勢は変化する可能性があります。

次に、投票態度を明らかにした人を候補者ごとに分析します。

立憲・新人の福士さんは、立憲支持層の9割近くを固めたほか、支持する政党のない有権者、いわゆる「無党派層」の大半の支持を集めています。また、国民民主の支持層からも一定の支持を得ています。70代以上からの支持が厚くなっているほか、職業別では、主婦層や事務・技術職層など幅広い支持を集めています。

自民・現職の滝沢さんは、自民支持層の7割強を固めたほか、公明支持層の大半の支持を得ています。無党派層には立憲の福士さんほど浸透できていないというのが現状です。年代別にみると、50代と60代の3割以上に浸透しています。

参政・新人の加藤さんは参政支持層の大半を固めたほか、国民民主の支持層からも一定の支持を集めています。

一方、共産党・新人の荻野さん、NHK党・新人の佐々木さんは支持の広がりがみられません。

岩手県

朝日新聞社が行った参議院選挙終盤の情勢調査の結果がまとまりました。1議席を4人が争う岩手選挙区は、立憲民主党・現職の横沢高徳さんがほかの候補を引き離しています。

朝日新聞社は7月13日と14日、インターネットで岩手選挙区内の有権者を対象に参院選の情勢調査を実施し、1226人から有効回答を得ました。

インターネットによる情勢調査と取材データを総合すると、改選数1の岩手選挙区では、立憲民主党・現職の横沢高徳さんが他の候補を引き離しています。横沢さんは、立憲・共産の各支持層をほぼまとめ、無党派層の支持も6割あります。

自民党・元職の平野達男さんは厳しい戦いです。自民支持層の8割、公明支持層の9割を固めましたが、無党派層の支持は2割弱にとどまっています。

参政党・新人の及川泰輔さんは厳しい戦いです。参政支持層の9割をまとめていますが、無党派層の支持は1割あまりにとどまっています。

諸派・新人の吉田博信さんは支持の広がりが見られません。

ただ投票態度を明らかにしていない人が4割近くいて、情勢は今後変わる可能性があります。

宮城県

参議院選挙宮城選挙区の終盤の情勢についてです。朝日新聞社の情勢調査と取材で得た情報によりますと、立憲民主党・現職の石垣のりこ候補と自民党・新人の石川光次郎候補が激しく競り合っています。

朝日新聞社では7月13日と14日、インターネット調査会社に委託して調査し登録モニターのうち宮城選挙区の有権者1227人から有効回答を得ました。

この調査と取材データを総合すると、立憲民主党・現職の石垣のりこ候補と自民党・新人の石川光次郎候補が激しく競り合っています。 

投票態度を明らかにした人でみると、石垣候補は立憲支持層の9割強を固めている上、無党派層から5割弱の支持を得ています。年代別では、60代以上を中心に幅広い層から安定した支持が集まっています。

石川候補は自民支持層から9割弱の支持を得ていますが、無党派層からの支持は2割弱にとどまっています。40代以上から高齢層まで一定の支持を得る一方、比較的若い世代では浸透しきれていません。

参政党・新人のローレンス綾子候補は、参政支持層のほとんどを固め無党派層からも2割弱の支持を得ています。

れいわ新選組・新人の石井義人候補は、れいわ支持層の大部分を固めていますが、無党派層に支持は広がっていません。

チームみらい・新人の角野為耶候補、NHK党・新人の前田太一候補、無所属・新人の中村高志候補はいずれも厳しい戦いです。

今回の調査時点では、投票態度を明らかにしていない人が4割おり、情勢は変わる可能性があります。

秋田県

朝日新聞が終盤の情勢調査を行いました。
現職の寺田静さんと元職の中泉松司さんが序盤に続き激戦を繰り広げています。

調査は13日と14日にインターネット調査会社4社に委託して行われ、県内1221人から有効回答を得ました。

インターネットによる情勢調査と取材データを総合すると、無所属・現職の寺田静さんと、自民党・元職の中泉松司さんの2人が激しい戦いを繰り広げています。

投票態度を明らかにした人でみると、無所属の寺田さんは無党派層の6割強の支持を得ていて、立憲民主党支持層では8割強を固めています。年代別では幅広い年代から支持を集めています。

自民党の中泉さんは自民支持層の7割強を固めていますが、無党派層の支持が2割に留まっています。
年代別では70歳以上の支持が厚くなっています。

参政党・新人の佐藤美和子さんと、NHK党・新人の本田幸久さんは支持の広がりが見られません。

今回の情勢調査では3割の人が投票態度を明らかにしておらず、20日の投開票に向けて情勢は変わる可能性があります。

山形県

無所属・現職の芳賀さんが序盤からリードを保ち、自民党・新人の大内さんは伸び悩んでいます。

山形選挙区に立候補しているのは、届け出順に
■無所属・現職の芳賀道也さん(67)
■参政党・新人の佐藤友昭さん(52)
■自民党・新人の大内理加さん(62)
■共産党・新人の三井寺修さん(45)
■NHK党・新人の大貫学さん(67)
の5人です。

この調査は朝日新聞社が6月13日と14日の2日間、インターネット調査会社4社に委託し、選挙区内の1227から有効回答を得ました。

投票態度を明らかにした人の回答を分析し、これまでの取材で得た情報を加味して終盤の情勢を探りました。

芳賀さんは支援を受ける立憲支持層と国民支持層の大半をまとめていて、無党派層からも7割近くの支持を集めています。

自民党の大内さんは自民支持層の8割程度を固め、推薦を受ける公明支持層の半数をまとめていますが、無党派層の支持は2割程度にとどまっています。

参政党の佐藤さんは参政支持層の大半から指示を受けていますが、その他へは浸透しきれていません。

共産党の三井寺さんは共産支持層の半数を固めましたが、その他への支持の広がりは見られません。

NHK党の大貫さんは厳しい戦いとなっています。

調査時点で3割の人が投票態度を明らかにしておらず、今後情勢が変わる可能性があります。

福島県

朝日新聞が行った参議院選挙の終盤の情勢調査によりますと、現時点で立憲民主党・新人の石原さんと、自民党・現職の森さんが互角の激しい戦いとなっています。

改選1議席を争う福島選挙区には、現職と新人のあわせて5人が立候補しています。

朝日新聞の終盤の情勢調査は、13日と14日に選挙区内の有権者を対象にインターネットで行われました。

その結果、立憲・新人の石原洋三郎さん(52)と、自民・現職の森雅子さん(60)が、互角の激しい戦いとなっています。

石原さんは、立憲支持層の9割、共産支持層の大半を固めていて、無党派層からも4割の支持を得ています。

森さんは自民支持層をほぼ固め、公明支持層も半数以上を固めています。

参政・新人の大山里幸子さん(51)、無所属・新人の遠藤雄大さん(40)、諸派・新人の越智寛之さん(51)は、厳しい戦いとなっています。

ただ、現時点で4割ほどの人が投票態度を明らかにしていないため、情勢が変わる可能性があります。

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