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20日から横浜市で始まったアフリカ開発会議で、石破茂総理大臣が各国の首脳らとの会談を分刻みで精力的に行っています。こういった外交が政権浮揚のきっかけとなるのでしょうか。
アフリカ会議で「マラソン会談」
「日本はアフリカの未来を信じ、アフリカへの投資を推進します」
インド洋からアフリカまでを一つの経済圏と捉える新しい構想を提唱した石破総理。20日、石破総理は日本の顔として、およそ15分刻みで15人の首脳と会うという「マラソン会談」を行いました。
外交で実績を上げることで「続投」への理解を広げたい考えなのでしょうか?
政治ジャーナリスト 細川隆三氏
「総理の外交案件は、支持率が上がるものもある」
「総理の外交案件は、支持率が上がるものもある」
過去には外交で内閣支持率V字回復
外交で内閣支持率がV字回復した総理と言えば…。
2001年の自民党総裁選に出馬した小泉純一郎氏
「私は自民党を変えたい。自民党が変われば、必ず日本は変わります」
「私は自民党を変えたい。自民党が変われば、必ず日本は変わります」
「小泉フィーバー」の熱狂のなか、2001年に誕生した小泉純一郎政権。総裁選で応援した田中眞紀子氏を外務大臣に抜擢し、支持率は高水準を維持しましたが…。
田中外務大臣(当時)
「残念ですね。一生懸命、仕事やってるんですけれども」(2002年1月)
「残念ですね。一生懸命、仕事やってるんですけれども」(2002年1月)
事務方との対立で田中氏が孤立。小泉氏が外務大臣ポストから更迭すると、支持率は49%に急落しました。
しかし同じ年、小泉氏は北朝鮮を電撃訪問し、日朝首脳会談を実現。拉致被害者5人が帰国すると、11月の支持率は65%に急上昇しました。
細川氏
「総理の外交案件のレベルを超えている偉業だと思います」
「総理の外交案件のレベルを超えている偉業だと思います」
逆に、外交の成果を生かしきれなかったのが岸田総理です。2022年、旧統一教会と自民党議員の接点が相次ぎ発覚し、批判が集まっていました。
細川氏
「岸田氏は広島サミットを成功させ、反転攻勢に出ようとした」
「岸田氏は広島サミットを成功させ、反転攻勢に出ようとした」
翌年のG7広島サミットは国際的に「大成功」と評価されましたが、その直後、岸田氏の長男による総理公邸での宴会が「悪ふざけが過ぎる」と炎上しました。
細川氏
「せっかく広島サミットで支持率が上がったのに、また支持率が下がった」
「せっかく広島サミットで支持率が上がったのに、また支持率が下がった」
細川氏は石破総理が外交で成果を上げたければ、政治生命をかけるような外交をすべきだと指摘します。
「アメリカに行って、トランプ大統領と直接会談をもっとやるべきだった。テーマは『関税』1点でいい。石破総理の支持率は上がっただろうし、今からでも遅くないと思う」
(「グッド!モーニング」2025年8月21日放送分より)
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