「大統領とか総理大臣をやっておりますとあんまり楽しいことはございません」。石破茂総理の発言に対し、元東京都知事・元自民党参院議員の舛添要一氏が苦言を呈した。
横浜で開かれたTICADアフリカ開発会議で石破茂総理が主催した晩餐会での発言。
「こうして皆様方を日本にお迎えをして、テーブルを囲むことができます。大変うれしく思っております。もう仕事の話はやめましょう。疲れますから。大統領とか総理大臣とかやっておりますと、あんまり楽しいことはございませんで。そこで(岩屋毅)外務大臣、笑わない。楽しいことはそんなに多いわけではございません」(石破総理)
この発言に舛添氏は「『楽しい日本の楽しくない首相』は最高のブラックジョークだ。こんなこと言っちゃダメなのは、福田(康夫)内閣の時は彼が防衛大臣、私が厚労大臣。麻生(太郎)内閣の時、私は厚労大臣で、彼は農林水産大臣。予算委員会でこの2人が野党にボコボコにやられていた。全く楽しくなかった。もう大臣やったり、知事やったり、首相やったり、楽しいはずない。マスコミからボロクソ言われる。だから予算委員会終わったら、石破氏と私で、『あのやつのやつひどかったな』『ひでえなこの予算委員会って』と2人で誰もいないところでぼやきあうのはいい。ただ公の場で言うべきことじゃない」とコメント。
加えて「学校の先生と政治家は、良くて元々だ。ちょっとでも悪いとボコボコにやられて、褒められることはない。一個だけ嬉しかったのは、年金のおばあちゃんたちに取り返してあげて、そうしたらおばあちゃんが寄ってきて、『先生ありがとうございます』『あなたに300万円取り返してもらって、おじいちゃんのお墓ができた』と言われた時はやっていてよかった(と思った)。それぐらいだ。あとはもうボコボコ。だから楽しくないのは当たり前。そんなことお前言うなよ、この馬鹿がっていう。言葉は悪いが失礼、私はもう現役じゃないので……すいません(発言は)取り消しません」と苦言を呈した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)