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自民党総裁選挙の前倒しを巡って、石破内閣の副大臣で賛成を表明する議員が現れました。専門家はこれで一気に雪崩を打つ可能性を指摘し、「ポスト石破」と目される小泉進次郎農林水産大臣のある発言にも注目しています。
官邸前で「石破やめろ」デモ
先月31日、総理官邸周辺の道路を埋めつくしたデモ隊。訴えていたのは、石破総理への辞任要求です。
主催者はおよそ4000人が集まったと発表しています。デモに参加した人はこう話します。
70代
「今しっかり我々国民が立ち上がらないと、3年、5年以内には日本は崩れていきます」
「今しっかり我々国民が立ち上がらないと、3年、5年以内には日本は崩れていきます」
50代
「参院選でちょっと変わるかなと期待はしたんですけど、(逆に)ひどくなってきたような気もしたので。SNSだけじゃなくて、こういう場に来て、自分の意見を伝えられたらと」
「参院選でちょっと変わるかなと期待はしたんですけど、(逆に)ひどくなってきたような気もしたので。SNSだけじゃなくて、こういう場に来て、自分の意見を伝えられたらと」
中には「自民党員」だと言う人もいました。
「このままだと自民党そのものも崩壊してしまうし、最後通告できょうは来ました」
“賛成”財務副大臣「辞任覚悟」
自民党は今、臨時の総裁選挙を実施するかどうかで、党内が大きく割れています。この駆け引きをさらに激化させたのが「前倒しを要求する議員」だけに求めたこの方針です。
自民党 総裁選管委 逢沢一郎委員長
「午前10時から午後3時までの5時間にお持ちいただきたい」
「午前10時から午後3時までの5時間にお持ちいただきたい」
政治ジャーナリスト 青山和弘氏
「2日間とかにすれば、初日にこの人が持って行ったから俺も『2日目に持って行こう』とか思惑があるが、それを防いで、しかも5時間ですから、全社がテレビカメラを構えて顔もさらされるわけですね。ビビる人が出てくるという思惑があるが、逆に行かないつもりだった人も『行く』という人が出てきている」
「2日間とかにすれば、初日にこの人が持って行ったから俺も『2日目に持って行こう』とか思惑があるが、それを防いで、しかも5時間ですから、全社がテレビカメラを構えて顔もさらされるわけですね。ビビる人が出てくるという思惑があるが、逆に行かないつもりだった人も『行く』という人が出てきている」
先月31日も、石破内閣の斎藤洋明財務副大臣が総裁選の前倒しに賛成するとして「求められれば辞任する」決意を表明しました。
自民党の兵庫県連も、全会一致で臨時の総裁選を求める方針を決定しました。
自民党 兵庫県連 末松信介会長
「誰が責任を負わなきゃならんかと言ったら、やはり(与党で過半数を)『必達』と言った総理は、大きな責任をお持ちということ。これが国会議員の多くの意見でした」
「誰が責任を負わなきゃならんかと言ったら、やはり(与党で過半数を)『必達』と言った総理は、大きな責任をお持ちということ。これが国会議員の多くの意見でした」
青山氏は今後、一気に情勢が動くと予想します。
「特に勝ち馬に乗りたい心理が強く働く。やはりどっちに傾くかが、報道も含めて議員心理に強く働くので。雪崩を打ってくる可能性がある」
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小泉大臣「いち議員として判断」
そのうえで、焦点となるのが「総理経験者」や「ポスト石破」と目される人たちの動きです。先月28日、小泉農水大臣はこんな発言をしていました。
「私もいち議員として、これはいち大臣というよりもいち議員として、今後の対応は私自身も考えていきたい」
青山氏
「重要な発言だと思います。『議員として判断する』と答えているということは、そこには意味があるに決まっている。ただ、これで署名すると決まっているとは言いませんよ。やはり小泉氏も流れを見て、最終判断をギリギリにすると思いますが、この流れを決定づける大きな要素のひとつだと思います」
「重要な発言だと思います。『議員として判断する』と答えているということは、そこには意味があるに決まっている。ただ、これで署名すると決まっているとは言いませんよ。やはり小泉氏も流れを見て、最終判断をギリギリにすると思いますが、この流れを決定づける大きな要素のひとつだと思います」
(「グッド!モーニング」2025年9月1日放送分より)
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