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これまで石破茂総理大臣を支えてきた自民党の森山裕幹事長ら党4役が2日、そろって辞任する意向を表明した。政権運営にどういった影響が出てくるのだろうか。
総理“続投意向” 森山氏“辞意”
石破総理
「選挙は最終的に、当然のことでありますが総裁たる私の責任であります。そのことから逃れることは決してできません」
「選挙は最終的に、当然のことでありますが総裁たる私の責任であります。そのことから逃れることは決してできません」
自民党の両院議員総会冒頭、参院選大敗について陳謝した石破総理。自身の進退についてはこう述べた。
「地位に恋々とするものでは全くございません。しがみつくつもりも全くございません。責任から逃れることなく、しかるべき時にきちんとした決断をするということは私が果たすべき責務である、このように深く思うものでございます」
しかし、「しかるべき時」の具体的な時期や「決断」の内容は示さなかった。一方、進退が焦点となっていた森山裕幹事長は総会の冒頭で自らの責任について述べた。
森山幹事長
「今回の選挙結果について、執行部に身を置く者としてその責任を痛感しております」
「今回の選挙結果について、執行部に身を置く者としてその責任を痛感しております」
こう述べた3時間後、森山幹事長は辞任する意向を表明。そのうえで、進退については石破総理に委ねることに。
「選挙結果の責任をとるべく幹事長の職を退任させていただきたいと思います。私の進退につきましては任命権者である石破総裁にお預けいたします」
「(Q.辞任願か進退伺か)進退伺だと思います」
「(Q.辞任願か進退伺か)進退伺だと思います」
石破総理
「進退は任命権者に任せるというお話でございました。私として適切に判断をいたしますが、その労は、どんなに言葉を尽くしても足りることはないし、余人をもって代えがたい方だと今でも思っております」
「進退は任命権者に任せるというお話でございました。私として適切に判断をいたしますが、その労は、どんなに言葉を尽くしても足りることはないし、余人をもって代えがたい方だと今でも思っております」
一方、自身の進退について改めて問われると、改めて続投に意欲をにじませた。
石破総理
「しかるべき時期に責任を判断しますが、まず国民の皆さん方がやってもらいたいなと思っておられることに、全力を尽くすということだと思っています」
「しかるべき時期に責任を判断しますが、まず国民の皆さん方がやってもらいたいなと思っておられることに、全力を尽くすということだと思っています」
しかし、石破総理側近の辞意表明は森山幹事長にとどまらなかった。
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党4役辞意表明 “石破おろし”は
自民党 小野寺五典政調会長
「石破総裁に対しまして、政調会長の職を辞したいということを申し述べました」
「石破総裁に対しまして、政調会長の職を辞したいということを申し述べました」
小野寺政調会長のほか、鈴木俊一総務会長、さらに木原誠二選対委員長と、党4役と呼ばれる幹部が相次いで辞意を表明した。
石破総理の求心力が問われるなか、党内からは“総裁選の前倒し”を求める声が上がっている。
自民党 中曽根康隆青年局長
「(石破総理が)もしご自身で結果責任をとることがかなわないのであれば、私は(総裁選前倒しの書面に)署名をして党本部に持っていきたいと思う」
「(石破総理が)もしご自身で結果責任をとることがかなわないのであれば、私は(総裁選前倒しの書面に)署名をして党本部に持っていきたいと思う」
自民党 小林史明環境副大臣
「ちゃんとリーダーシップがとれる態勢を作るために総裁選の前倒しが必要だと思っています。その際にはやはり新しいリーダーが必要だと私は思っています」
「ちゃんとリーダーシップがとれる態勢を作るために総裁選の前倒しが必要だと思っています。その際にはやはり新しいリーダーが必要だと私は思っています」
自民党 中村裕之衆院議員
「臨時の総裁選挙の前倒しを求めていきたいと思う」
「臨時の総裁選挙の前倒しを求めていきたいと思う」
“総裁選の前倒し”を求める声は地方からも上がっている。
自民党兵庫県連 末松信介会長
「総理はこの度の参議院選挙の時に50議席は必達とおっしゃったんです。やはり『必達』とおっしゃった決意を述べられた総理は大きな責任をお持ちだということ」
「総理はこの度の参議院選挙の時に50議席は必達とおっしゃったんです。やはり『必達』とおっしゃった決意を述べられた総理は大きな責任をお持ちだということ」
すでに兵庫や新潟など10の県連が前倒しに賛成する方針だという。そこで、注目されるのが“ポスト石破”の候補者たち。
自民党 小泉進次郎農水大臣(1日)
「(Q.もし総裁選になったら出馬する?)政治の世界は何が起きるか分かりません。今の職責をしっかりと務める先にその先があると思っています」
「(Q.もし総裁選になったら出馬する?)政治の世界は何が起きるか分かりません。今の職責をしっかりと務める先にその先があると思っています」
自民党 高市早苗元政調会長
「組織がうまくいかなかった時のリーダーの責任のとり方というものについては自分なりの考え方があります」
「(Q.初の女性首相の期待も高まっていますが)今は何も申し上げることはございません。とにかく自民党に気合入れなきゃ」
「組織がうまくいかなかった時のリーダーの責任のとり方というものについては自分なりの考え方があります」
「(Q.初の女性首相の期待も高まっていますが)今は何も申し上げることはございません。とにかく自民党に気合入れなきゃ」
自民党 小林鷹之元経済安保担当大臣
「今後の自民党の目指すべき姿、課題として、責任をとる組織にするということが、やはり重要なのではないかと」
「(Q.総裁選になった場合の対応は?)そもそも総裁選になると決まっていないので…」
「今後の自民党の目指すべき姿、課題として、責任をとる組織にするということが、やはり重要なのではないかと」
「(Q.総裁選になった場合の対応は?)そもそも総裁選になると決まっていないので…」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年9月3日放送分より)
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