政治

グッド!モーニング

2025年9月4日 12:27

自民・北海道連など総裁選前倒し賛成表明 麻生氏も署名明言 足元揺らぐ石破総理

自民・北海道連など総裁選前倒し賛成表明 麻生氏も署名明言 足元揺らぐ石破総理
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 総裁選前倒しの議論が進むなか、経済対策の検討が始まったようです。自民党などが参議院選挙で掲げていた国民1人あたり2万円を給付する案は、所得制限を設ける方向に修正する方針です。

麻生氏「総裁選前倒しを」

自民党・北海道連 武部新会長
「自民党道連として総裁選前倒しに賛成の意思表示をすると決定いたしました」

 2日の参院選の総括を経て、本格的にスタートした自民党総裁選前倒しの是非を巡る動き。

 3日は北海道連や愛媛県連も前倒しを求めると発表しました。さらに、麻生太郎最高顧問もこう話しました。

麻生太郎最高顧問
麻生太郎最高顧問
「総裁選挙の前倒しを要求する書面に“署名”。そして提出をすると決めております」

 麻生最高顧問は、党内唯一となった自らの派閥・麻生派の研修会で賛成を表明。派閥として賛否を縛らない方針ですが、こう呼び掛けました。

党内唯一となった自らの派閥・麻生派
党内唯一となった自らの派閥・麻生派
「自らの政治行動には説明責任が伴います。そうした皆様(支援者)に対して、堂々と胸を張って説明できるような行動をお願いしたい」

 集まりは他の場所でもありました。旧岸田派を中心としたメンバーの会合には、辞任する意向を伝えたばかりの木原誠二選対委員長の姿もありました。

木原誠二選対委員長の姿もあった
木原誠二選対委員長の姿もあった

 派閥の形はなくても、気心知れた仲間との意見交換は欠かせないようです。

 石破茂総理大臣にとって仲間の一人、コメ政策を巡る窮地に抜擢された小泉進次郎農林水産大臣はこう話します。

「党として解党的出直しに取り組むと総括で位置付けたことは、その通りの行動をしなければいけないと思います」
小泉進次郎農林水産大臣
小泉進次郎農林水産大臣

 前倒しに賛成するかどうか、はっきりさせませんでした。

「(Q.総裁選の前倒しは自身として必要という判断になったか?)解党的出直しが必要だと位置付けたことは重いことだと思います」
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2万円給付修正し所得制限

 足元が揺らぐ石破総理ですが3日は、日銀の植田和男総裁と経済や物価情勢について意見交換をしました。

日銀の植田和男総裁と意見交換
日銀の植田和男総裁と意見交換

 今週中にも追加の経済対策を策定するよう、関係省庁に指示する方向で検討に入ったことが分かりました。キモとなるのが、参院選で野党が減税を訴えるなか目玉としていた現金給付です。

石破総理
「生活が苦しい人、そして食べ盛りのお子さんがいっぱいおられる家庭。そういうところに2万円ではなくて、4万円が速やかに届く体制を私たちが作ってまいります」(参院選での演説 7月)

 今回、支持を得られなかったとして、所得制限を設ける方向に修正する方針です。しかし、衆参で少数与党となるなか、実現の見通しは立っていません。

 石破おろしの声が高まるなか、石破総理は政策課題に対応する動きを次々と見せます。

石破茂総理大臣
石破茂総理大臣
「地位に恋々とするものでは全くございません。しがみつくつもりは全くございません」

 石破総理の本音はどこにあるのでしょうか?

石破総理の本音はどこにあるのか?
石破総理の本音はどこにあるのか?
テレビ朝日 政治部 千々岩森生官邸キャップ
「“地位にしがみつかない”という言葉を石破総理の口から参議院選挙の取材中に、つまり7月から聞いていました。くり返される“しがみつかない”という言葉は、果たして本心なんだろうかと、正直思ってしまうところはある」

(「グッド!モーニング」2025年9月4日放送分より)

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