自民総裁選は野党の戦略にも影響　解散・総選挙に臨戦態勢、連立にそれぞれの思惑

　総裁選の行方は野党の戦略にも影響します。連立入りを模索する党がある一方で、来るべき選挙に備え、対決姿勢を強める党もあります。

野党が警戒　連立どうなる

立憲民主党　野田佳彦代表

立憲民主党　野田佳彦代表
「（新総裁が）総理になった暁には『すぐ解散』という可能性もなくはない。選挙に臨む構えは、我々も急がなければいけないなと」

　衆参ともに、与党が過半数を下回る状況のなか、野党は自公の連立に加わるかどうかの是非が問われています。

　立憲民主党の野田代表は、自民党の新総裁のもとで“大連立”を組むことには慎重な姿勢です。

“大連立”を組むことには慎重な姿勢

「政策を実現するために一致点を探すということは、（新総裁が）どなたでもやらなければいけないと思いますが、それ以上の連携というのは、何を言っているのか分かりません」

　国民民主党の玉木雄一郎代表も次のように話しました。

国民民主党　玉木雄一郎代表

「連立の話は選挙区（調整）の問題も出てくるので簡単ではない。当面まずは政策ごとに協力できるかできないかを判断していくことになろうかと思います。ガソリンの暫定税率を廃止すること、103万円の壁を178万円目指して今年から引き上げる。この約束が引き継がれるのかどうか、大きな試金石になると思いますので」

　先月、大阪・関西万博の会場を視察した時に、互いを「改革派」とたたえ合うなど親密ぶりをアピールした日本維新の会・吉村洋文代表と自民党・小泉進次郎農水大臣。

日本維新の会　藤田文武共同代表

日本維新の会　藤田文武共同代表
「（Q.新総裁次第では連立入りを協議する可能性も？）自民党がどれだけ党内改革、政治改革に踏み込むのか、どのような政策課題を重視し、本気でやるつもりがあるのか、自民党がどのような意志を持って総裁選挙が行われて、新しい総裁が誕生するのかをしっかり見極めたい」

　参院選で“台風の目”となった、この人は…。

参政党　神谷宗幣代表

参政党　神谷宗幣代表
「自民党（総裁）が誰になっても、大きくかじを切ることは考えにくい。連立して何かをするということは考えていない」

　石破総理の辞任を受け、海外メディアも大きく反応しました。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙

ウォール・ストリート・ジャーナル紙
「辞任で日本の政治が安定化する保証はない」
ニューヨーク・タイムズ
「自民党が直面する最大の課題は後継者選びだ」

　先月下旬に首脳会談を行ったばかりの韓国からは、穏健な姿勢だった石破総理が辞任することに、警戒する声も。

韓国政府関係者

韓国政府関係者
「次の政権では今よりも保守的な性格が強くなる可能性もあり、今後の行方を注意深く見守る必要がある」

　アメリカのトランプ大統領は次のように話しました。

トランプ大統領は？

「（Q.日本の石破総理が辞任を表明しましたが…）知らないです」

（「グッド！モーニング」2025年9月8日放送分より）