参政「衆院選100人擁立」　秘書に暴言で自民離党した豊田氏を幹部に起用　

　自民党の総裁選挙が注目される一方、少数与党の元で政権運営の鍵を握るのは野党です。自民政権と連立しないことを明言している参政党は、次の衆議院選挙で候補者百名以上を擁立すると明言しました。

参政党が驚きの人事　豊田真由子氏を起用

　仮に今後、自公政権が続くとしても法案成立に必要となるのが野党の協力です。

参政党　神谷宗幣代表（47）
「厳しい県議選の補選で立憲民主党、自民党と戦って2番手に入れたということは、今までの地方選の中でも激戦を勝ち抜いたということになる」

参政党

　参議院選挙で勢力を拡大した参政党。勢いそのままに、週末の地方選挙では出馬した3人全員が当選を果たしました。

　次の衆議院選挙に向けて、神谷代表はこう話しました。

参政党　神谷宗幣代表

「前回と同規模には少なくとも持っていきたいと思っています。（候補者は）100は最低で、上限として目標にしたいのは150ぐらいを出せればいい。（議席の目標は）30から35、多くて40とかですね」

　会見では驚きの人事も披露しました。

元衆議院議員　豊田真由子氏（50）
「8年前、私は本当に大きな大きな失敗をいたしまして」

元衆議院議員　豊田真由子氏

　2017年、秘書に対する暴言などを巡って自民党を離党した元衆議院議員の豊田氏。神谷代表は、豊田氏をスタッフとして「政調会長補佐」に起用することを明らかにしました。

「本当にいろいろと悩んだ」が…

豊田氏
「神谷代表から、党の政策や組織運営を手伝ってくれないかと声をかけられた。本当にいろいろと悩んだんですけれど、党を通じて今一度、日本のために少しでも役に立つことができる、その可能性があるのであれば頑張りたいと決断した」

　神谷代表は、自民を中心とした政権で連立に加わる可能性については否定しています。立憲民主党、国民民主党も連立入りには慎重な姿勢です。

連立入り求める声が上がる　日本維新の会

　一方、参議院選挙で議席を減らした日本維新の会。党内からは「副首都構想」などの公約実現のため、次の総裁次第での連立入りを求める声が上がっています。しかし、そうした動きに不満を抱く3人の衆議院議員から、離党届が出されました。

「原点に返るべき」

日本維新の会　斉木武志衆院議員（51）
「連立に入ることのバーターでお願いするみたいなことではなくて、あくまでやはり自民党に代わる、しがらみのない国民目線の政治改革をやっていく。そういった原点に返るべきだろうと」

　党の看板政策「大阪都構想」の実現に向け、中心メンバーとして活動してきた1人の守島正衆院議員（44）はこう話しました。

「イデオロギーに左右されない」姿勢だったが…

「イデオロギーに左右されないところが、維新の骨というか筋だという思いが強かったんですけど、いろんな議員の話を聞いても、維新は保守政党だというふうに変わってしまったということで」

　吉村洋文代表は「離党届を撤回してもらいたい」と、3人を慰留する考えです。

「国会議員団の進め方が違うんだということであれば、内部でおかしいところは批判すべきだし、どうしても変わらないということであれば、それを国会議員団のなかで多数を形成して代表を作っていく、あるいは自ら代表になる。それくらいの意気込みでやることだってできると思っています」

（「グッド！モーニング」2025年9月9日放送分より）