政治

ワイド!スクランブル

2025年9月9日 18:00

自民党総裁選は「フルスペック型」に “ポスト石破”誰が有利? 連立拡大の動きは

自民党総裁選は「フルスペック型」に “ポスト石破”誰が有利? 連立拡大の動きは
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 自民党内では総裁選に向けた動きが本格化している。9日、総裁選は党員参加のフルスペック型で行われることが決まった。

石破総理「辞任」の決定打は?

 続投の意思が固かった石破総理は、なぜ翻意したのか?

 6日夜、石破茂総理、菅義偉元総理、小泉進次郎大臣が30分会談。その後、石破総理と小泉大臣が1時間30分会談した。

 これらの会談に至った経緯について、小泉大臣が8日に明かした。

 まず、小泉大臣が菅元総理に石破総理説得を打診。菅元総理が小泉大臣同席を提案し、3人の会談が実現。菅元総理は言いたいことを言って退席したという。

 小泉氏は「結果として色々な話をゆっくりさせていただいた。重い判断の時に向き合う時間をいただいた」と話している。

推薦人の落選で候補者に明暗も

去年と情勢が様変わり 総裁選の行方
去年と情勢が様変わり 総裁選の行方

 去年の総裁選とは様変わりしている。推薦人の落選で「候補者」の明暗が分かれそうだ。

 自民党は、総裁選に向けた動きが本格化している。

 小泉農水大臣は、8日に「フルスペック(の総裁選)が当然だと思う。誰が総裁になっても党内の求心力になる」と話している。

フルスペック型とは
フルスペック型とは

 自民党総裁選は来月4日に投開票予定、フルスペック型での実施が決定した。

 フルスペック型とはどういうものか。自民党総裁選にはフルスペック型と簡易型がある。フルスペック型は、去年や2021年の総裁選や、3年ごとの総裁任期満了のタイミングで行われる。

 今回この方法がとられると、「国会議員票」と「党員票」は、いずれも295票で同数、合わせて590票で争われる。そのため、全国の党員票の動向が議員票に影響することもあるという。

 ポスト石破候補の動きはというと、いち早く出馬宣言をしたのが、茂木敏充前幹事長。出馬の意向を示しているのが、林芳正官房長官。小林鷹之元経済安保担当大臣には出馬を求める声があり、高市早苗前経済安保担当大臣は出馬準備をしているとみられ、小泉大臣も出馬に意欲を見せているという。

去年の総裁選との違いも
去年の総裁選との違いも

 去年の総裁選との違いもある。投票権のない衆参両院議長を除いた自民党の国会議員数は、去年9月は368人だったが、現在は295人に減少している。

 総裁選に出馬するには、国会議員20人の推薦人が必要だが、落選などで各候補者の推薦人も減少している。

 また、党員も減少。前回の総裁選、党員票は高市氏が109でトップだった。得票数は20万3802票で、有効投票数のおよそ3割にあたる。

 自民党の党員は、去年末にはおよそ103万人いたが、前年末からおよそ6万人減っているという。

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連立拡大の動きはあるのか 野党は?

連立拡大の相手は?
連立拡大の相手は?

 ポスト石破を見据えた、連立拡大の動きはあるのだろうか。あるとすれば、連立拡大の相手はどこになるのか?

 まず有力視されるのが「日本維新の会」だ。吉村洋文代表は、先月21日、小泉大臣が大阪・関西万博の会場を視察した際に同行し、互いを「改革派」とたたえ合うなど親密ぶりをアピールした。

 朝日新聞によると、自民党閣僚経験者が「維新とうまくいけば小泉政権は長続きする」と話しているという。こうしたなか、藤田文武共同代表は7日、「次の総裁は改革を実行する気はあるのか見極めたい」と述べた。

「国民民主党」も連立の候補に
「国民民主党」も連立の候補に

 「国民民主党」も連立の候補として上がっている。国民民主に近いとされるのが、ポスト石破候補のなかでは、高市氏、茂木氏だ。高市陣営の自民党・中堅議員は「高市総裁で国民民主と連立すべきだ」と話しているというが、玉木雄一郎代表は7日、「連立の話は選挙区(調整)の話もでてくるので簡単ではない」と述べている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年9月9日放送分より)

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