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報道ステーション

2025年9月10日 01:37

公明の連立条件は「保守中道」今後どうなる? 新総裁は“フルスペック”で選出

公明の連立条件は「保守中道」今後どうなる? 新総裁は“フルスペック”で選出
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石破総理の後任を選ぶ自民党総裁選は、22日に告示し、10月4日に投開票で、形式は、所属する国会議員だけでなく、自民党員や党友も投票できる“フルスペック型”で行うことが決まりました。

自民党 鈴木俊一総務会長
「“フルスペック”の選挙を通じて、新たな総裁を選出することが、最も望ましいと考えている」
茂木前幹事長

“ポスト石破”に、さっそく手を上げた茂木前幹事長は、支援する議員との会合を重ねます。10日に政策発表会見を開く予定です。

去年の総裁選では、党員票が伸びず、3番手に沈んだ小泉農林水産大臣。9日も態度は、明らかにしませんでした。

小泉進次郎農林水産大臣
小泉進次郎農林水産大臣
「一閣僚ですから、まず公務をしっかり務めること。これを最優先にしたうえで、考え、判断する」
高市前経済安保担当大臣

去年、決選投票で敗れた高市前経済安保担当大臣。9日は、側近議員たちが今後の対応を協議しました。高市氏は近く、出馬表明に踏み切るそうです。

出馬表明

また、林官房長官や、小林元経済安保担当大臣も、出馬表明を来週にもする予定でいます。

ただ、誰がリーダーに選ばれても、少数与党であることに変わりはありません。自民党は、何をするにもほかの政党の手を借りなければならないのです。

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そこで話は、自民・公明の連立に、どこが加われるかということになりがちですが、事情はいま、そう単純でもありません。

公明党 斉藤鉄夫代表(7日)
公明党 斉藤鉄夫代表(7日)
「まだ、どなたが立候補されるのか、全くわからない状況ですが、公明党としては、連立政権を組むなら、保守中道路線。私たちの理念に合った方でなければ、連立政権、組むわけにはいきません」
保守中道

隣国などとの平和外交を推し進める保守中道路線を取る人とでなければ、連立は組めないと言いました。

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公明党にとって、四半世紀を超える自民党との連立とは、どういったものなのでしょうか。

漆原良夫氏

元衆議院議員の漆原良夫氏。1996年の初当選以来、衆院議員を7期務め、その間、歴代最長の8年にわたって、公明党の国会対策委員長を務めました。

元公明党国対委員長 漆原良夫氏
元公明党国対委員長 漆原良夫氏
「一番大事なのは、やっぱり信頼関係。信頼関係と緊張感」

自公連立のパートナーとして、二階元幹事長や、大島元衆院議長など、自民党の重鎮と渡り合ってきた漆原氏。当時、こうした相手とは、毎日、30分の面会を欠かさなかったそうです。

元公明党国対委員長 漆原良夫氏
元公明党国対委員長 漆原良夫氏
「二階先生なんか、特に私が電話をするとね『二階です』と言わない。『うるさん、どうしたらいいんですか』と言うんですよ。『何をしてほしいんですか』と言うんですよ。こちらに気を使っていただいた。懐の深さを感じた。お互い、そういう関係だったからこそ、いろんな安全保障法制、大きな問題もありました。大激論しました。そういうのを含め、うまくいきました」

いま、その信頼関係を続けていくことはできるのでしょうか。

元公明党国対委員長 漆原良夫氏
元公明党国対委員長 漆原良夫氏
「自民党が、全然、解党的出直しができない、国民の信頼を勝ち取ることができない。こうなったら野党中心の政治になるかもしれない。“自公プラス1”は、あくまでも現実的な政治を言っているわけであって、理想だとは私は言わない。それは国民がこれから判断する。要するに信頼に足る自民党に生まれ変わったのかどうか。公明党が、信頼を勝ち得たのかどうか。得られなかったら、立憲を中心にした政治になるとか、あるいは政界ビッグバンになって、野党もバラバラになって、政界再編になるのか。それは、わからない」
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