「ポスト石破」を巡る動きが加速しています。真っ先に立候補を表明した茂木敏充前幹事長(69)に続き、前回は決選投票で敗れた高市早苗氏(64)も近く出馬表明する予定です。
長老動けば「自民党終わる」
肩の荷が下りたのか、笑顔でナシを頬張る石破茂総理大臣。茨城県八千代町から贈られた、1万個に1個しか採れないナシという「幻の恵水」に舌鼓を打ちました。
スロバキアのペレグリニ大統領と首脳会談を行い、大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクを挟んで、笑顔で写真に収まっていました。
一方、走り出したのが自民党総裁選です。
「解党的出直しを掲げた自由民主党、今の自民党にふさわしい総裁選になるように選管としても最善の努力をいたします」
総裁選は今月22日に告示、来月4日の投開票で行われることが決まりました。全国の党員・党友も投票できる「フルスペック」で実施されます。
「我が党の浮沈のかかった総裁選挙になると思います」
総裁選を巡っては、重鎮らを牽制(けんせい)する動きがありました。
「派閥の領袖(りょうしゅう)とか長老が発言をして流れを作るような自民党総裁選をしたら、自民党は終わる」
「政治を動かせる人を」小泉氏
いつ出馬を宣言するのか、動向が注目されているのが小泉進次郎農林水産大臣(44)です。
9日も態度を明確にしませんでした。次期総裁に求められる資質についてはこう述べました。
いち早く立候補を表明した茂木前幹事長。9日は旧茂木派の中堅議員らと、総裁選で訴える政策内容について協議しました。
茂木氏は10日、出馬会見を開く予定です。
前回、決戦投票で敗れた高市早苗前経済安全保障担当大臣。9日、高市氏を支援する議員らが会合を開きました。総裁選の情勢について意見交換したものとみられます。
高市氏は近く出馬表明をするとみられます。
林芳正官房長官(64)や小林鷹之元経済安保担当大臣(50)は、来週にも出馬を表明する予定です。
総裁選で政治空白…野党批判
一方、総裁選が長引くことによって政治も停滞しています。
「これ以上、自民党の党内事情でさらに政治空白が続くということは許されないことで、なるべく早く月内にも臨時国会を開いて、国民のみなさまの負託に応えていく。野党全党として(自民党に)強く要求する」
7月に与野党で合意したガソリンの旧暫定税率の年内廃止にも暗雲が垂れ込めています。
「現実的には10月20日の週から臨時国会が始まるとなると、我々が求めている11月1日からのガソリンの暫定税率の引き下げも事実上困難になることがきょう確定してしまう」
物価高対策も急ぐよう求めています。
「非常に厳しい状況に置かれている国民のみなさん方の顔を本気で見て、一方で自民党内の顔色を眺めて、どっち向いて政治をやっているのと」
(「グッド!モーニング」2025年9月10日放送分より)