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2025年9月15日 16:10

UFO 安保上の脅威に?日本で目撃多数 異常現象研究本格化へ 米議会で衝撃動画も

UFO 安保上の脅威に?日本で目撃多数 異常現象研究本格化へ 米議会で衝撃動画も
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アメリカの連邦議会で、9月10日、UFOに関する公聴会が開かれ、現役の軍人らが、目撃したUFOについて証言しました。

UFOを安全保障上の脅威と考える動きは、アメリカだけでなく、日本でも広がっています。

■“謎の光”“白い物体”目撃多数 UFO議連「調査部署を」

2025年7月26日、佐賀県の九州電力玄海原発の敷地内の上空で、“3つの光”が、約2時間にわたって飛行しました。

ドローンとみられていますが、特定には至っていません。

原子力規制庁は、『初めての核物質防護事案』だとしています。

過去には、2020年6月に、宮城県などで『白い物体』が目撃され、2023年に、防衛省が「中国が飛行させた無人偵察用気球であると強く推定される」と発表しました。

こうしたことも背景として、UFO議連が、2024年6月に設立されました。

未確認異常現象安全保障の観点から考える超党派の議員連盟で、メンバーは80人を超えています。
会長は浜田靖一さん、最高顧問は石破茂さん、幹事長は小泉進次郎さんです。

2024年5月のUFO議連の発足会で、小泉さんは、
アメリカの国防総省のなかには、未確認異常物体の対策室が立ち上がり、すでに目撃多発地帯が国防総省から発表されている。日本の防衛省とともに、こういった問題も取り組んでいくような議論を深める議連にしたい」と話していました。
石破さんは、2024年6月、
知らないものに恐れを持ち備えるのは、国家の責任。国の独立や国民の生命・財産を守りたいという一点でやっている」と話しています。

UFO議連は、2025年5月、UFOなどに対応する専門部署の設置を求める提言書を、防衛省に提出しました。

専門部署でデータを収集し、科学的分析を通じて、潜在的脅威の識別を求めるものです。

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■日本でUFOブームも ニュース報じた“未確認飛行物体”

1970年代、日本では、UFOブームがありました。

日本各地で、目撃情報が飛び交い、テレビでも特集番組が放送されました。

ヒット商品のネーミングにも採用され、1976年には『日清焼そばU.F.O.』が発売。

1977年には、ピンク・レディー『UFO』が発売され、大ヒットしました。

1977年3月3日のニュースでは、都内の空を未確認飛行物体が飛行して、ふくらんだ光が着陸するように街中に消える様子が放送されました。

1990年1月31日のニュースでも、東京・北区に住む視聴者が、消えたり光ったりしながら飛行する光を撮影したと伝えられました。

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■NASA発表 火星で生命の痕跡「これまでで最も明確」

9月10日、NASAが、火星の岩石から古代生命の痕跡とみられる物質を発見したと明らかにしました。

これは、2024年、火星で、かつて水が流れていた渓谷から、岩石サンプルを採取したものです。
岩石の表面にある斑点が、化学反応によって微生物の生命が育まれた可能性を示しているということです。

NASAのダフィー長官代行は、
これは火星でこれまで発見された中で、最も明確な生命の痕跡である可能性が非常に高く、驚くべき発見だ」と話しています。
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■米議会でUFO動画公開 UFO対策に衝撃の予算も

アメリカ議会で、UFOの動画が公開されました。

2024年10月30日に、イエメン沖で高速飛行する物体を捉えたレーダー映像です。

米軍の無人機が、飛行物体にミサイルを発射し命中します。
しかし、その物体はミサイルをはね返し、飛び続けるという映像です。

国防総省の元上級情報当局者です。
「ミサイルは、非常に破壊的な威力。通常、命中したものは跡形も残らない
公聴会に参加した海軍上級曹長です。
米国の技術では、このような攻撃に耐えることはできない

アメリカのUFOの報告数です。

2023年5月〜2024年6月の間に、757件の報告がありました。
うち、気球、鳥、ドローンなど、正体が判明したものは、約300件。
データや証拠の欠如から原因が断定できないものは、444件でした。

アメリカは、UFOの調査部署を設立しています。

2022年7月に、「あらゆる空からの侵略を非常に深刻にとらえ、一つ一つ調査していく」として、未確認異常現象を調査する、全領域異常対策室・AARO(アーロ)を設立しました。

AAROの予算は、推定で年間20億〜30億円です。

AAROのトップは、どんな人物なのでしょうか。

全領域異常対策室・AARO(アーロ)の局長は、ジョン・T・コスロスキ博士です。
コスロスキ博士は、大学で数学、物理、電気工学を専攻しました。
国家安全保障局では、光学、コンピューティング、暗号数学の研究を行い、自由空間光学分野の専門家として、国防総省の様々な機関に助言をしていました。

コスロスキ博士は、
「UFOの目撃情報に関する報告には、特に興味深いいくつかの事例が含まれている。ただ、異星人に関する活動の証拠は確認されていない」と話していますが、
「非人間的知能の存在を示す前例はないが、可能性のある発見があれば公表するよう、国防長官に働きかける」としています。

AAROのホームページでは、アメリカの海軍などによって撮影された、未確認異常現象に関する写真や動画が公開されています。

AAROは、どうやってUFOの分析を行うのでしょうか。

GPS座標や日付・時刻の記録などから撮影者と観測対象の場所を特定して、航空交通、気球追跡、衛星追跡データなどと比較して、既知の情報を排除するということです。

アメリカは、数年前からUFO対策に本腰を入れています。
2022年5月、約50年ぶりに、UFOに関する公聴会が開かれました。

この公聴会で、海軍情報局の副局長(当時)は、
「2000年代初めから、無許可もしくは未確認の航空機や飛翔体が、軍が管轄する訓練地域や射撃訓練場などで目撃される回数が増えている」と話しました。
また、下院議員(当時)は、
「UFOに関する調査が、ロシアと中国の知られざる活動を、より理解するのに役立つかもしれない」としています。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年9月12日放送分より)

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