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22日告示を迎える自民党の総裁選。小泉進次郎農水大臣(44)が出馬会見を行い、「経済最優先で平均賃金100万円増を目指す」と訴えました。
小泉氏が会見「解党的出直し」
小泉氏
「優先することは、物価高で生活が苦しいという国民の切実な声に向き合い、ただちに物価高対策を中心とする経済対策を検討する」
「優先することは、物価高で生活が苦しいという国民の切実な声に向き合い、ただちに物価高対策を中心とする経済対策を検討する」
出馬会見で経済政策を最優先課題に挙げた小泉農水大臣。2030年度までに平均賃金100万円アップを目指すことや、野党と合意したガソリンの暫定税率の廃止を公約として発表。「年収の壁」についても引き上げる方針を示しました。
「『俺が俺が』とか『自分が自分が』という、そういう総裁ではなく、自分の思いを抑えてでも党内の一致結束に汗をかく、これを腹の底から体現できるのは自分ではないかと思う」
去年の総裁選で訴えた「労働市場改革」や「選択的夫婦別姓」の推進は封印して「安全運転」に徹しました。
「自民党の信頼回復、そのための解党的出直しです。自民党は再び危機の中にある。国民の求める安心と安全を実現する政党に自民党を立て直す」
小泉氏会見で「詐欺師では?」
党の立て直しを力強く主張する小泉氏に対し、記者から厳しい質問が飛びました。
フリー記者
「小泉氏は詐欺師ではないですか?」
「小泉氏は詐欺師ではないですか?」
こう問いかけたのはフリーの記者です。去年の出馬会見でも、こんな質問で話題に上りました。
フリー記者(去年9月)
「小泉氏がこの先総理になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのでは?」
「小泉氏がこの先総理になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのでは?」
去年に続き、今年も批判的な質問を投げかけられた小泉氏。
「(Q.小泉氏は詐欺師ではないですか?いの一番に解党的出直しと掲げているが、政治を腐敗させた悪い人が実権を握り、残っていて、それでどうして解党的出直しができる?)昨年に引き続きましてありがとうございます。昨年は『知的レベルが低い』と今年は『詐欺師だ』と、直接ご指摘をいただきましたが、今の論理で私を詐欺師というのであれば、今回の候補者も含めてすべてそれに当たってしまうのでは。そのように厳しい目を自民党に向けている方が、世の中にいるということ、私は自覚をしなければいけない」
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あす告示 候補者各地を視察
これで5人が出そろった自民党の総裁選。
茂木敏充前幹事長(69)は、埼玉県川口市を訪れ、クルド人によるひき逃げ事件が起きた現場で、遺族らから話を聞きました。
「二度とこういうことが起こらない日本にしていかないといけない。違法外国人ゼロ。これをしっかり目指さないといけない」
得意のピアノを披露するのは林芳正官房長官(64)です。都内のレコード会社を訪れ、音楽やアニメなどのコンテンツ産業について意見を交わしました。
「海外展開でどういう苦労があったかとか、そういう話も聞けることができた」
小林鷹之元経済安保担当大臣(50)は、コメの生産現場を視察しました。
「生産者が再生産可能な価格で農業を営めないと、産業としては持続しませんから、消費者の購買力を高めていく」
19日に出馬会見を行った高市早苗前経済安保担当大臣(64)は、地元の奈良県議らから激励を受けました。
「積極財政の経済政策の部分とか、おおいに期待していると皆さん」
高市氏
「(会見を)見ていてくれたんだ、長いこと。仕事あるのに」
「(会見を)見ていてくれたんだ、長いこと。仕事あるのに」
一方、連立や政策協力の声があがる野党。自民党総裁選に名乗りを上げた5人についてはこう述べました。
立憲民主党 野田佳彦代表
「かなり野党を意識した政策、あるいは発言になってきている。ガソリン税の暫定税率の廃止についても小泉氏が前向きな話をしている。かなり化学反応が起きている。我々にとっては政策実現のチャンス」
「かなり野党を意識した政策、あるいは発言になってきている。ガソリン税の暫定税率の廃止についても小泉氏が前向きな話をしている。かなり化学反応が起きている。我々にとっては政策実現のチャンス」
自民党総裁選挙は、22日告示され来月4日、投開票されます。
(「グッド!モーニング」2025年9月21日放送分より)
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