自民党の総裁選挙が22日に告示され、12日間の選挙戦が始まります。立候補を表明した5人がアピール活動を本格化させていますが、発言の撤回をする候補も出ています。
茂木氏 子ども食堂で誕生日ケーキ
床に落としたフルーツを拾おうとして、頭を机にぶつけた茂木敏充前幹事長(69)。21日に訪問した都内の子ども食堂では、ひと足早い70歳の誕生日ケーキをプレゼントされました。(※実際は10月7日生まれ)
「どんなことが大変ですか」
「本当に物価高騰下なので、食事を確保することですね」
茂木氏が物価高対策に打ち出した数兆円規模の「生活支援特別地方交付金」は、実現すれば、自治体の判断で、こうしたところに使うことも可能です。
「まだまだ手の届いていないことはたくさんあるなと。地域のニーズに応じて、自由に使える形にしたい」
小泉氏“裏金議員”要職起用も
千葉県船橋市の漁港にやってきて、魚が水揚げされる様子を視察する小泉進次郎農林水産大臣(44)。
20日の出馬会見で、自民党に足りなかったのは「国民の声を聞く力」だと説明していましたが、再始動すると誓った「なまごえプロジェクト」をさっそく有言実行します。
終了後、派閥の裏金事件に関係した議員を要職に起用する考えがあるかどうか問われるとこう答えました。
「一度、間違いをしてしまったことで、一生活躍の機会がないのか。このことが果たして、本当にいいことなんだろうかと。その思いは率直に言ってある」
石破政権ではなかった“裏金議員”の要職への起用に含みを持たせました。
また午後には、野党と政策ごとに連携する「部分連合」ではなく「連立拡大」に踏み切るべきとの考えも。
早期の衆議院解散については次のように述べました。
「私が総理・総裁になったら『すぐ解散』という状況にはない。求められるのは政治空白より政策を形にすること」
小林氏「外国人に負担」求める
外国人政策で独自色を出すのは、小林鷹之元経済安保担当大臣(50)です。
21日は羽田空港を訪れ、外国人が入国する際に犯罪歴などをチェックするシステムの説明を受けました。
「システムの改修には相当のお金がかかるということで、国際観光旅客税を引き上げていく必要がある」
林氏「不適切な発言」撤回
危機管理のプロとして知られる林芳正官房長官(64)。21日は、自らの発言の謝罪と撤回に追い込まれました。
「私だったら、やらなかったかもしれない」
自民党が参議院選の公約に掲げた「一律2万円の現金給付」について、これを否定するような発言は「官房長官として言ってはダメだ」と官邸の内部からも反発の声が上がっていました。
「不適切な発言だったので、おわびして取り消したい。一緒にこの決定に携わっているわけだから、これはちょっと(発言すべきでは)なかったなと思っています」
高市氏 消費減税“排除せず”
高市早苗前経済安保担当大臣(64)は21日の夜に、全国29のサテライト会場をオンラインで結んで決起集会を行いました。力強く訴えたのは、党の綱領に書かれている「保守政党」という部分についてです。
「どっか外れちゃいませんか?最近の自民党。ここで一発、自民党にシャキッと背骨を入れ直す」
ただ、これに先立って出演したインターネット番組では、過去に「軽減税率ゼロ」を主張しながら、出馬会見では「即効性がない」として封印した消費減税について、軌道修正する場面もありました。
「あらゆる選択肢を排除する気はありません。ベストだと思える方法をとっていく。そういうことがいい」
22日に告示される自民党総裁選。来月4日の投開票に向けて、12日間の選挙戦が始まります。
(「グッド!モーニング」2025年9月22日放送分より)