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22日、告示された自民党総裁選。5人の中で誰が一番総裁の椅子に近いのか。「選挙の神様」が徹底分析します。
自民総裁選告示 5人が出馬
出陣式で涙を拭うような仕草をみせた人もいれば…。満面の笑顔で拳を突き上げる人…。
いよいよ告示を迎えた自民党の総裁選挙。予想通り5人が名乗りを挙げ、来月4日まで12日間の論戦を繰り広げます。
届け出順1番は、小林鷹之元経済安保担当大臣(50)。20人の推薦人は中堅・若手議員が固めました。
小林元経済安保担当大臣
「子どもたちが大きくなった時に世界に向けて『どうだ日本ってすごいだろ』そう胸を張れるような日本をつくります。日本の力はこんなもんじゃない。世界の真ん中にもう一度日本を立たせる」
「子どもたちが大きくなった時に世界に向けて『どうだ日本ってすごいだろ』そう胸を張れるような日本をつくります。日本の力はこんなもんじゃない。世界の真ん中にもう一度日本を立たせる」
茂木敏充前幹事長(69)。旧茂木派の議員が半分以上推薦人に名を連ねました。
茂木前幹事長
「自民党を日本経済を必ず再生する。その目標は2年。閣僚の平均年齢は10歳若返らせます。3割は女性を登用します」
「自民党を日本経済を必ず再生する。その目標は2年。閣僚の平均年齢は10歳若返らせます。3割は女性を登用します」
林芳正官房長官(64)。推薦人は、中堅からベテラン議員が中心となっています。
林官房長官
「実質賃金を1%ずつ上昇をさせていく。これを定着をさせる。物価よりも賃金が上がっていくと収入が上がっていく。必要なのは成長戦略であります」
「実質賃金を1%ずつ上昇をさせていく。これを定着をさせる。物価よりも賃金が上がっていくと収入が上がっていく。必要なのは成長戦略であります」
所見発表演説会で万葉集を詠んだ高市早苗前経済安保担当大臣(64)。前回は推薦人に13人いた、いわゆる裏金議員が今回はゼロ。クリーンさを打ち出しました。
高市前経済安保担当大臣
「国家国民のため現在だけではなくて未来の国家国民のため、一緒に汗をかこうという人を集めてよく働くチームをつくります」
「国家国民のため現在だけではなくて未来の国家国民のため、一緒に汗をかこうという人を集めてよく働くチームをつくります」
届け出順が最後となったのが、小泉進次郎農水大臣(44)です。
小泉農水大臣
「私は今回、新たな政策を華々しく打ち上げる前に、まずは国民の皆さんにお約束したこと、野党と合意したこと、国民が求めていること、それを一致団結、着実に実行することが信頼回復の唯一の道だと思います」
「私は今回、新たな政策を華々しく打ち上げる前に、まずは国民の皆さんにお約束したこと、野党と合意したこと、国民が求めていること、それを一致団結、着実に実行することが信頼回復の唯一の道だと思います」
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“選挙の神様”に聞く勝者の条件は?
衆参両院で少数与党となる中、この国の行方を左右する選挙が始まりました。
元自民党事務局長
選挙・政治アドバイザー
久米晃さん
「これ戦ですからね。戦をするためにはそれなりの側近と参謀がいなければ戦はできませんよね」
選挙・政治アドバイザー
久米晃さん
「これ戦ですからね。戦をするためにはそれなりの側近と参謀がいなければ戦はできませんよね」
40年以上にわたり自民党職員として長く選挙に携わり、永田町で「選挙の神様」と呼ばれている久米晃氏です。
「経験を豊富なのは茂木さんと林さんなんですよね。高市さんも党の政調会長や、大臣も2つ3つやっている。経験はそれぞれありますよね」
「小泉さんは党の役員と閣僚を経験したのかと。そういった点では小泉さんは一歩も二歩も劣っている。これは確か。ただ小泉さんを応援する国会議員の中にはそれなりの人たちが集まっていますからね。小泉さんをその人たちがどういうふうに支えていくかが今、問われているんじゃないかと」
「小泉さんは党の役員と閣僚を経験したのかと。そういった点では小泉さんは一歩も二歩も劣っている。これは確か。ただ小泉さんを応援する国会議員の中にはそれなりの人たちが集まっていますからね。小泉さんをその人たちがどういうふうに支えていくかが今、問われているんじゃないかと」
今回、小泉氏の推薦人には現役閣僚が3人いるほか、当選1回の新人議員から野田聖子元総務大臣、遠藤利明元総務会長らベテラン議員までバランス良く名を連ねています。
さらに河野前デジタル大臣、斎藤健前経産大臣、岸田前総理の側近・木原選対委員長なども支援。小泉氏は党の役職や閣僚などの経験不足をチームでカバーしようとしていると見ている久米氏。
総裁選に勝つためには3つ、重要なことがあるといいます。
「説明力と説得力と自分とは意見の違った人をも抱え込む包容力だと思います。敵をつくっていたらダメですよね。敵は味方になりません」
その久米氏が注目するのが、24日に行われる日本記者クラブ主催の公開討論会です。
「前回の日本記者クラブの記者会見で、小泉さんが記者の質問に答えきれなくて、そこが失速した1つの理由になってますから。日本記者クラブでの記者会見はすごく重要なポイントだと思います。日本記者クラブで質問する記者たちは、みんな手ぐすね引いて待ってますよね。きちっと話ができて説明できて国民が『なるほどな』と今度はこの人に託してみようという気を起こさせる行動、発言が重要な課題だと思いますよ」
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