自民党総裁選をめぐり、“ポスト石破”候補の小泉進次郎農林水産大臣の動向に注目が集まっている。抜群の知名度を誇り、将来の総理候補として早くから期待されてきたが、過去には世間を賑わせる発言もあった。ジャーナリストの青山和弘氏が、21日放送のABEMA的ニュースショーで小泉氏について分析した。
小泉氏に関して、「ネットも含めて世論も(賛否が)分かれている。“すごい”という人もいれば、構文も含めて、とてつもなく“抜けている人”なのではないかと(いう意見もある)。実際は優秀な人なのか」という質問があがる。
これに対し青山氏は「自民党の議員の中では発信力、あとは発言も小泉氏のすごさというのはある。当意即妙に話もできるし、例えば今回石破総理を『辞めてくれ』と説得しに行ったのは小泉氏。こういうことができる人も小泉氏しかいなかったのだろう」との見方を示した。
一方で「ただ、間違いなく経験不足。やはり総理大臣になるのに党の三役を1つもやっていない。大臣も2つで、しかも農水大臣と環境大臣だけ。これで務まるのかというのもある。そんな中で、例えば外交のことを聞かれると、突拍子もない変なこと言っちゃうのは間違いなくある。前回もそうだったように。それが今回どこまでなおっているのかは、今後の大きな波乱要素の1つだ」と語った。
「それはみんなが虎視眈々と見ているし、小泉氏はそれを防ごうとするが、これから討論会で原稿を読めないシーンがいっぱい出てくる。その時に小泉氏がどういうパフォーマンスをするのか。不安を払拭できるのか、やっぱりダメだと思われるのかが大きなターニングポイントになる可能性がある」(青山氏)
前回は、討論会での発言で失速した小泉氏。「今回も討論会は少し減っているとはいえある。逆に他のライバル候補たちは、そこで小泉氏の化けの皮を剥がして自分の方に票を寄せようと間違いなく思っているから、そこがこれから勝負だと思う」と解説した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)