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自民党総裁選挙の候補者5人による討論会が行われました。党内融和を意識したのか、厳しいやり取りはなく、候補者同士が同調する場面が目立ちました。
小泉氏 失速きっかけの公開討論会
総裁選の勝利を目指し、手でVの字を作って写真撮影。
官房長官 林芳正氏(64)
「『サインはV』って誰も知らないか」
「『サインはV』って誰も知らないか」
前幹事長 茂木敏充氏(69)
「お〜」
「お〜」
前経済安保担当大臣 高市早苗氏(64)
「知ってる」
「知ってる」
昔のテレビドラマの話題で盛り上がり、和気あいあいとした雰囲気のなか、討論会が始まりました。
しかし小泉進次郎候補(44)にとって、「日本記者クラブ主催」の討論会は苦い記憶があります。
1年前、他の候補者から、もし自分が総理だとしたら、翌年予定されているカナダでのサミットで何を発信するか問われた際…。
小泉氏(当時43)
「トルドー首相が就任した年は43歳です。私は今43歳です」
「トルドー首相が就任した年は43歳です。私は今43歳です」
43歳の同い年だから連携が深まる、という発言が失速する一因になった経緯があります。
今回の討論会でも、候補者同士が質問するスタイルが取られ、1巡目は小泉氏に質問が集中しました。
元経済安保担当大臣 小林鷹之氏(50)
「小泉候補にエネルギー政策について伺いたい。例えば再エネ、とりわけ太陽光発電パネル、これは正直、不安定で環境の話も話題になっている」
「小泉候補にエネルギー政策について伺いたい。例えば再エネ、とりわけ太陽光発電パネル、これは正直、不安定で環境の話も話題になっている」
小泉氏は、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入推進を主張してきましたが。
農水大臣 小泉氏
「特に太陽光については、地域で環境の破壊につながるとか、希少種の保護とは逆行するとか、必要な措置・規制・対応は私も不可欠だと思う」
「特に太陽光については、地域で環境の破壊につながるとか、希少種の保護とは逆行するとか、必要な措置・規制・対応は私も不可欠だと思う」
メガソーラーの整備が地域の反発を招いていることを念頭に、環境破壊につながる開発事業には「対応が必要」だとかわしました。
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“靖国&夫婦別姓”多く語らず
ただ、こうした厳しい質問の応酬はごく一部。党内融和や支持拡大を優先してか、互いに答えづらい質問は控え、候補者同士が同調する場面も見られました。
茂木氏
「産業の集積・拠点化を図っていく。企業・人材・大学も、東京一極集中を是正し地方の成長力を高めていきたい」
「産業の集積・拠点化を図っていく。企業・人材・大学も、東京一極集中を是正し地方の成長力を高めていきたい」
小泉氏
「これは全く同感です」
「これは全く同感です」
林氏
「岸田政権・石破政権と2年にわたり官房長官として支えてきた。いいところをしっかり継承して、変えるところはしっかり変えていきたい」
「岸田政権・石破政権と2年にわたり官房長官として支えてきた。いいところをしっかり継承して、変えるところはしっかり変えていきたい」
高市氏
「ぜひ前向きに考えてまいりましょう」
「ぜひ前向きに考えてまいりましょう」
持論を封印するような、おだやかな展開に記者からは…。
記者
「高市さんに伺います。靖国の参拝なんですけど、あれほど参拝にこだわっていた、明言していた。今度はそれを避けてますよね、これはどういうことですか」
「高市さんに伺います。靖国の参拝なんですけど、あれほど参拝にこだわっていた、明言していた。今度はそれを避けてますよね、これはどういうことですか」
高市氏
「これは適切に判断しなければいけません。前回の総裁選挙の時も、まだ総理大臣になっていないのに(参拝すると)言う必要はなかったと思います」
「これは適切に判断しなければいけません。前回の総裁選挙の時も、まだ総理大臣になっていないのに(参拝すると)言う必要はなかったと思います」
小泉氏に対しても、厳しい質問が飛びました。
記者
「小泉さんに非常に際立って見えるのは、非常に慎重なんですね。例えば選択的夫婦別姓問題でも主張を封印する、進次郎らしさっていうのは何だったんだろうと。総理大臣が近付いたから慎重になったんですか」
「小泉さんに非常に際立って見えるのは、非常に慎重なんですね。例えば選択的夫婦別姓問題でも主張を封印する、進次郎らしさっていうのは何だったんだろうと。総理大臣が近付いたから慎重になったんですか」
小泉氏
「家族観・価値観・夫婦の形といった問題は、より国民の皆さんの理解や与野党のコンセンサスをどう作っていくか、ここに、より努力をしなければいけないと思い至りました」
「家族観・価値観・夫婦の形といった問題は、より国民の皆さんの理解や与野党のコンセンサスをどう作っていくか、ここに、より努力をしなければいけないと思い至りました」
(「グッド!モーニング」2025年9月25日放送分より)
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