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2025年9月26日 19:43

「行き過ぎあった」他の候補への誹謗中傷も 小泉氏陣営“ステマ指示”認め謝罪

「行き過ぎあった」他の候補への誹謗中傷も 小泉氏陣営“ステマ指示”認め謝罪
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 自民党総裁選を巡り、小泉進次郎農水大臣(44)の陣営がネット上への好意的なコメント投稿を呼び掛けていたことが分かりました。小泉農水大臣は「行き過ぎがあった」と謝罪しています。

“ステマ指示”認め謝罪

小泉農水大臣
「そうしたことが起きたことは適当ではなく、二度とこういうことがないように話をさせていただきましたし、私自身も知らなかったこととはいえ、総裁選にかかわることでもあるので申し訳なく思います」
小泉氏陣営が好意的なコメント投稿を呼び掛け
小泉氏陣営が好意的なコメント投稿を呼び掛け

 自民党の総裁選挙を巡って小泉農水大臣の陣営がネット上で小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう陣営関係者に呼び掛けていたことが分かりました。

 書き込み要請をしたのは、陣営で広報班長を務める牧島かれん元デジタル大臣の事務所で、陣営関係者に送ったメールには具体的なコメント例が示されていました。

牧島かれん事務所からのメール
牧島かれん事務所からのメール
具体的なコメント例(牧島かれん事務所からのメール)
「総裁まちがいなし」
「去年より渋みが増したか」
「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」
「あの石破さんを説得できたのスゴい」

 コメントの書き込みが呼び掛けられた動画配信サイト「ニコニコ動画」には、投稿したコメントが画面上に流れる機能があることから好意的なコメントを増やして世論を誘導する、ステルスマーケティングではとの指摘も。

 コメント例を引用したのかどうかは分かりませんが、「あの石破さんを説得できたのすごい」という書き込みが実際にありました。

国民民主党 榛葉幹事長(58)
国民民主党 榛葉幹事長(58)
国民民主党 榛葉幹事長(58)
「この国の総理大臣になる可能性があるんだから、このステマの問題はそう軽くないよ。しっかりと検証しなければならないと思います」
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「行き過ぎた…」他候補誹謗中傷も

 ただ今回特に問題視されているのが、コメント例の中に他の候補者を指すとみられる、ネガティブな内容が含まれていたことです。

他候補誹謗中傷も
他候補誹謗中傷も
具体的なコメント例(牧島かれん事務所からのメール)
「ビジネスエセ保守に負けるな」
「やっぱり仲間がいないと政策は進まないよ」

 保守系で人付き合いがあまりよくないと認めていると言えば、高市早苗前経済安保担当大臣(64)です。

高市早苗前経済安保担当大臣(64)
高市早苗前経済安保担当大臣(64)
高市前経済安保担当大臣
「(去年と)変わった点は少し人付き合いが良くなったかなと」

 小泉氏陣営は「高市さん自身を批判したという意味ではない」としています。

「一部行き過ぎた表現があったと報告を受けている」
「一部行き過ぎた表現があったと報告を受けている」
小泉農水大臣
「一部行き過ぎた表現があったと報告を受けています。私のことを思って良かれと思って思いを巡らせていただいた結果でありますが、これは私がもっと強ければしっかりしていれば心配をかけることもなく、こうしたことは起こらないだろうと申し訳なく思います」
牧島かれん元デジタル大臣
牧島かれん元デジタル大臣

 牧島元デジタル大臣は…。

「私の事務所の判断で参考例をお送りしたものですが、私自身の確認不足により、一部いきすぎた表現が含まれてしまったものであり、申し訳なく思っております」

 今回の総裁選にあたり、SNS誹謗(ひぼう)中傷対策班を立ち上げている小泉氏陣営。自らの誹謗中傷に神経を尖らせるなかでの、不適切なネット戦略と言えそうです。

「総裁選辞退」一時トレンドワード入り
「総裁選辞退」一時トレンドワード入り

 そのネットでは「総裁選辞退」という言葉が一時トレンドワード入りする事態に…。

小泉農水大臣
「(Q.引き続き総裁選には出続けられる?)緊張感をもって二度とこういうことが起こらないようにしっかりと最後まで臨みたいと思います」
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