政治

報道ステーション

2025年9月27日 01:41

「一皮むけた」「エセ保守に負けるな」小泉氏“やらせ投稿”依頼を陳謝 自民党総裁選

「一皮むけた」「エセ保守に負けるな」小泉氏“やらせ投稿”依頼を陳謝 自民党総裁選
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自民党総裁選をめぐり、小泉進次郎氏の陣営がネット上で小泉氏を称賛するようなコメントや他の候補を批判するような投稿を呼び掛けていたことが分かり、小泉氏が陳謝しました。

「一皮むけた」称賛文を例示

小泉氏が陳謝したのは「一部に行き過ぎた表現があったこと」について。

小泉進次郎農水大臣
小泉進次郎農水大臣
「ひとえに『応援メッセージを広げたい』という思いだったと聞いているが、参考例の中に一部行き過ぎた表現があったことについては適当ではなく、二度とこういうことがないように話をさせていただきました」
小泉氏を称賛するコメントを要請

発端は、小泉陣営で広報戦略を担う牧島元デジタル大臣の事務所が陣営内に送ったメール。小泉氏を称賛するコメントを動画配信サイト『ニコニコ動画』に投稿してほしいと具体例を示して要請していました。

投稿を呼び掛けたコメント例

投稿を呼び掛けたコメント例
・あの石破さんを説得できたのすごい
・総裁まちがいなし
・去年より渋みが増したか
・泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね

こういった文言が例として示されていました。中には、特定の候補者が念頭にあるのではないかと思われそうなものも。

投稿を呼び掛けたコメント例

投稿を呼び掛けたコメント例
・ビジネスエセ保守に負けるな

小泉進次郎農水大臣
小泉進次郎農水大臣
「他の候補を批判する意図はなかったと報告は受けたが、そうしたことが起きたことは適当ではなく、二度とこういうことがないように話をさせていただきましたし、私自身も知らなかったこととはいえ、総裁選にも関わることでもありますので、申し訳なく思う」
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党員「フェアじゃない」「姑息」

小泉家と長い付き合いのある牧島氏

父・純一郎氏の時代から小泉家と長い付き合いのある牧島氏。現在は党のネットメディア局長として、デジタル戦略を統括する立場にいます。今回の総裁選のテーマ「#変われ自民党」の発表の場にも立ち会っていました。その牧島氏が出したコメントは。

牧島元デジタル大臣
牧島元デジタル大臣
「私自身の確認不足により、一部いきすぎた表現が含まれてしまったものであり、申し訳なく思っております。今後、より細心の注意を払ってまいります」
いきすぎた表現

小泉氏と同様、一部の行きすぎた表現が問題だったという認識です。しかし、有権者である自民党員の受け止めはその限りではありません。コメントの投稿を呼び掛けた行為そのものを問題視する声が多く聞かれました。

自民党員
自民党員
(Q.ネット戦略として認められる行為か)
「私はダメだと思います。与えられた席で正々堂々とされる方が素敵かなと思います」
「フェアじゃない」
「自分がたとえ弱くても、他の人をけなすとか」
「そういうのは嫌だね」
「支持を得たいなら、正しいことをしているなら、堂々と胸を張って言っていけば伝わるものだなと思うので、そんなに姑息な手を使わなくてもいいのでは」

その後の演説会。小泉氏がこの件に直接言及することはありませんでしたが。

小泉進次郎農水大臣
小泉進次郎農水大臣
「心をひとつに。皆さん、今その言葉を誰よりも重く受け止めなければいけないのが、我々自民党ではないでしょうか」

終了後、他の陣営に話を聞きました。

高市氏の推薦人 自民党 工藤彰三衆院議員
高市氏の推薦人 自民党 工藤彰三衆院議員
「自民党は今、立て直しの時なので『また自民党こういうことやってるのか』と伝わるのが一番残念。やっぱり切磋琢磨(せっさたくま)して、反省に反省して、少数与党の中で総裁を決める戦いをしてるんですから、誤解を招くような、そういう発言・行動は慎むべきだと思います」
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