政治

ABEMA NEWS

2025年9月30日 10:31

小泉進次郎氏は「経験値=2」「ユーモア=3」「発信力=4」「体力=5」 政治記者がスペックと人間的魅力に迫る

小泉進次郎氏は「経験値=2」「ユーモア=3」「発信力=4」「体力=5」 政治記者がスペックと人間的魅力に迫る
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 10月4日の自民党総裁選挙まで1週間を切った。

【映像】20歳の小泉進次郎氏が「父」と“150球”キャッチボール

 5人の立候補者の政策については頻繁に議論されるが、「スペック」と「人間的魅力・人となり」はどうか? ここでは小泉進次郎氏について、テレビ朝日政治部 森洋介記者に聞いた。

━━森記者の分析によると、小泉氏の「体力=5点満点」とのことだが、理由は?

「なんといっても5人の候補者の中で最も若く、もし総理になれば44歳の就任で戦後最年少だ。年齢の面からいけば体力は一番あると考えた」

━━「人脈=3点」の理由は?

「小泉氏は“選挙応援の人気者”で、国会議員票でもANNの調査では最もリードしている。だが、党内基盤は正直そこまで強くない印象だ。今回の総裁選でも“仲の良い人”が中心になって支えており、今まで初当選以来派閥に入っていたこともないためそれほど党内に人脈もないとみられる。ただ、昨年の臨時国会以降、企業・団体献金のあり方などに関しては与野党各党との調整に奔走していたため、野党に対してはある程度のパイプがある」

━━父・純一郎元総理の人脈は引き継いでいないのか?

「父・純一郎元総理が国会議員だったのは16年前であり、国会議員も当時と変わってきているため、人脈が引き継がれているかというとそこまでは言い切れない印象がある」

━━「ユーモア=3点」の理由は?

「我々記者と普段雑談する時もよく笑っているが、自分からボケるわけでもなければツッコミに徹するわけでもない。『未知数』ということで3にした」

━━発信力の話と関連して、先日より話題になっている“小泉陣営”によるステマ投稿問題の影響は?

「全くないとは言えない。先週金曜日にも会見で説明し、土曜日にも報道陣向けに説明。その後テレビ番組や各種討論会でもこの話は追及された。とはいえ、陣営の幹部も『この週末で攻めるだけ攻めたと思わせたい』と話していたので、なんとか週明け早々に鎮静化させて、残り1週間、終盤戦に臨みたい考えだという」

━━「発信力=4点」の理由は?

「最初『5点満点』にしようと思った。『ワンフレーズの切れ味』は抜群。小泉氏の最大の持ち味だが、何を言うか良くも悪くも注目されている。裏を返せば言葉だけが一人歩きしてしまう可能性もはらんでいる。前回の総裁選でも選択的夫婦別姓の早期導入や解雇規制の見直しなどを訴えたことが波紋を呼んだ。これらの点を含めて4点にした」

━━小泉氏と実際に会った印象は?

「私も担当になる前は、名前も知名度もあって父親も元総理ということで『ちやほやされてきたのでは』とあまりいい印象を持っていなかったが、話してみたら思ったより普通だった。『その辺にいそうな本当に普通のお兄ちゃん』という印象を受けた。記者の名前とかもすぐ覚えて、割とフラットに接してくれる」

「選挙に魔法はない。知名度だけでなんとかなるような世界ではない」

27歳の時の小泉進次郎氏

━━現在、小泉氏は優勢なのか?

「『次の自民党総裁は誰が一番いいか』と聞いた世論調査で1位は小泉氏(33%)、2位が高市氏(31%)、3位が林芳正氏(14%)。さらに自民党支持層において小泉氏は41%の支持を得ている」

━━この結果は知名度の高さの影響が大きいのか?

「それもあるだろう。ただ、陣営に見ると、議員票でもリードしているが浮かれている様子はあまりない。陣営幹部も『昨年も世論調査の結果は良かったが選挙では敗れてしまったので、そこは気にせずやっていく』と淡々と話していた。別の議員も『選挙に魔法はない。知名度だけでなんとかなるような世界ではない』と話しており、とにかく地道に国会議員や地方も含めても呼びかけを続けていくという」

(ニュース企画/ABEMA)

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