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2025年10月1日 01:25

維新・吉村氏 連立入りに意欲?総理指名で野党“一本化”困難に

維新・吉村氏 連立入りに意欲?総理指名で野党“一本化”困難に
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自民党総裁選まであと4日。その自民党に急接近する日本維新の会は、重要政策の一つ『副首都構想』法案の骨子をまとめました。吉村代表は「自民党新総裁にぶつける」と語り、連立入りについて、さらに一歩踏み込みました。

維新・吉村氏 連立入りに意欲?

日本維新の会の党本部。公約に掲げた副首都構想に関する会議で、吉村代表は自民党の総裁選に触れました。

日本維新の会 吉村洋文代表
「主要な総裁候補いずれも首都機能のバックアップを含めて必要だと言われている。総裁候補ほぼ皆さん仰ってくれているのかなと」

最近の吉村代表は、自民党との連立を意識した発信を強めています。

日本維新の会 吉村洋文代表
日本維新の会 吉村洋文代表
「新総裁から政策協議、連立打診協議があるのであれば、協議をするというのは当然」
「基本的な外交・安全保障、憲法の価値観は、自民党と維新の会はもともと近いところがある」
国対委員長会談

“野党でまとまるよりも、与党と個別に話をつけた方が政策実現に近付ける”。これがこの1年、野党が駆使してきた手法です。そしてその姿勢は総裁選の先、来月中旬の召集で調整が始まった、臨時国会での総理大臣指名選挙をめぐっても表面化しました。

日本維新の会 遠藤敬国対委員長
日本維新の会 遠藤敬国対委員長
「立憲さん、国民さん、うちだけでまとまったところで、どうにもならない」

総理指名選挙に向けては、これまで立憲民主党の野田代表が、維新や国民民主党に一本化を呼び掛けていました。しかし30日、3党が話し合った結果、対応はまとまりませんでした。

立憲民主党 安住淳幹事長
立憲民主党 安住淳幹事長
「残念ながら3党で真剣な話し合いまで、なかなかたどり着けないというのが正直な現状です。とにかく議席が増えなければ、他の野党を説得することはできない。そこの所をとにかく中心に我々頑張るしかないですね」
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“急接近”の維新 国民に危機感

維新が自民党との距離を縮める今、警戒感を強めているのが国民民主党です。

国民民主党 玉木雄一郎代表
国民民主党 玉木雄一郎代表
「そもそも今、維新が自公との連立まっしぐらみたいな感じに」

玉木代表は、維新の動きを牽制してみせました。

国民民主党 玉木雄一郎代表
国民民主党 玉木雄一郎代表
「単に権力の維持に手を貸すような形であると、それはたぶん1票を投じて自公過半数割れを選択した国民の民意に反することになる」

維新が連立入りすれば、少数与党が政策協議を持ち掛けてくる必要もなくなります。漏れ聞こえるのは、埋没への危機感です。

国民民主党 中堅議員
国民民主党 中堅議員
「維新が自公と組んでしまうと、国民民主党の政策が通りづらくなる。自・公・維を阻止したい」
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投開票まで4日 新総裁候補は

30日夜、総裁候補の5人は一堂に会し、討論会に臨みました。

林芳正官房長官

(Q.社会保障の世代間格差是正の具体策は)

林芳正官房長官
「今、自民・公明・維新の枠組みで、医療費や社会保障のどこが節約できるか議論をしています」
小泉進次郎農水大臣
小泉進次郎農水大臣
「今、自民・公明・維新の間では、具体的にOTCの類似薬の保険給付のあり方、医療DXをどうやって進めるか、こういったテーマがすでに上がっています」
前経済安保担当大臣 高市早苗氏

(Q.少数与党の下で憲法改正をどう進める)

前経済安保担当大臣 高市早苗氏
「自衛隊をしっかりと明記する。これ何より大事。これは条文案をお互いの党が持ち寄って議論する。そういう環境に憲法審査会を持っていきたい」
新総裁まで4日

連立の枠組みは広がるのか。新総裁は4日後に決まります。

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