1
自民党総裁選(10月4日投開票)に注目が集まる中、小泉進次郎農水大臣、林芳正官房長官らがこぞって面会した元政治家がいる。
それが2017年に政界を引退した谷垣禎一元総裁だ。谷垣氏は2009年から3年間、自民党の総裁を務めた。自民党が野党だった当時、自民党再生のためと言って、古賀誠氏や森喜朗氏ら長老のいうことを聞かずに党三役に中堅議員を抜擢した。
自民党の元衆議院議員・宮崎謙介氏は、今回の面会について「古賀(誠)氏や森(喜朗)氏ではないような政治家。反対にいるポジションの方なので、ある種ブランディングに使われやすい。『ああいう方のところに行っているんだね』と党員からのウケがめちゃくちゃいい」とコメント。
加えて「クリーンな谷垣氏。野党時代の総裁をやって、苦労して耐え抜いて自民党を立て直した立役者。だからそこへ行って『もう一回国民の声を聞いてみなさい…』みたいなことを言われたというのはエモいストーリー。そういうストーリー作りには谷垣氏はもってこい」と語った。
ジャーナリストの青山和弘氏は「谷垣氏はやっぱり自民党が一番苦境の野党時代、民主党政権の時に総裁をやって、総理大臣になれなかった悲劇の総裁。あの時苦しかったという状況を今に重ね合わせて、みんなが谷垣氏のところにアドバイスを求めに行く。林氏も行ったし、小泉氏も行ったし。なぜか今、この谷垣氏の評価が上がっている、ちょっと不思議な状況になっている。『あの時みたいに一緒にやろうよ』ということをみなさんが口々に言っている」と説明した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
広告