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2025年10月3日 20:22

総裁選最新動向 決選投票なら誰が優勢? あす投開票

総裁選最新動向 決選投票なら誰が優勢? あす投開票
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 自民党の新総裁は、誰になるのか。総裁選の投開票日が4日に迫るなか、政治部記者がズバリ解説します。

あす4日に投開票

 3日午前、閣議前の閣僚応接室。小泉進次郎農林水産大臣(44)と話し込んでいるのは平デジタル大臣(58)です。

平デジタル大臣
「私自身は1回目の投票は、小泉進次郎さんに投票しようと思っています」

 平デジタル大臣は、決選投票でも小泉氏に投票すると明言。これで小泉氏支持を表明した現職閣僚は4人となりました。

小泉氏支持を表明した現職閣僚は4人となった
小泉氏支持を表明した現職閣僚は4人となった
小泉農水大臣
「きょうまでの、この総裁選の日々というのは、短いようで1日1日がものすごく重い。毎日気の休まることのない緊張感のある日々でした」
他の候補との論戦は十分にできた?
他の候補との論戦は十分にできた?
小林鷹之元経済安保担当大臣(50)
「(Q.他の候補との論戦は十分にできた?)あともう1回くらいやりたいですね」

 世界三大通信社の一つ、AFP通信は、元総理の息子で写真映えする「プリンス」、女性初の総理を目指す「ナショナリスト」、穏健派で経験豊富な「ビートルズマニア」の3人が有力候補と伝えています。

林氏は、穏健派で経験豊富な「ビートルズマニア」
林氏は、穏健派で経験豊富な「ビートルズマニア」
AFP通信から
「熱狂的なビートルズファンの彼は、ギターとピアノを弾き、自民党の政治家たちとバンドを組んでいる」

総裁選 “最新情勢”は?

決選投票に残る勝敗ラインは全体の4分の1、150票前後
決選投票に残る勝敗ラインは全体の4分の1、150票前後
政治部 与党キャップ 澤井尚子記者
「1回目の投票では、1位が小泉さん、2位が高市さんとなる可能性が高い状況です。ただ、党員票は、ふたを開けてみないと分かりません。決選投票に残る勝敗ラインは全体の4分の1、150票前後とみられています。小泉さんは確実に超えそうですが、高市陣営も党員票では100票以上いくと読んでいます。一方、3位の林さんも、安定感と石破票の取り込みで猛追していて、最終盤で議員票を20票ほど積み増すことができれば、2位に滑り込む可能性が出てきます」
ANNの取材による票読み
ANNの取材による票読み

 ANNの取材による票読みですが、まずは国会議員票。トップはおよそ90人の小泉進次郎氏。林芳正氏(64)、がおよそ60人で続き、高市早苗氏(64)は3番手。これに党員票の予想を加えると小泉氏と高市氏の決選投票の可能性が高くなっています。

高市陣営
「決選投票はリアルにうちと小泉さんだ」

 茂木陣営からは、こんな声が…。

茂木陣営
「小泉、高市、林の上位3陣営から決選投票に向けてお願いの電話がかかってきている。茂木さん本人がどうするのかという意向を聞いて決める」
最後のポイントは、麻生最高顧問の動き
最後のポイントは、麻生最高顧問の動き
澤井記者
「小泉さんと高市さんの決選投票なら、小泉さんが新総裁となる可能性が高い情勢です。決選投票では、党員票が47都道府県に1票ずつと縮小されて議員票が9割近くを占めます。小泉さんが固めている議員票に加えて、3位となる林陣営の、例えば宮沢税調会長などベテラン勢は、高市さんの積極財政路線や保守思考に慎重な人も多く、大半が小泉さんに乗るとみられます。最後のポイントが麻生最高顧問の動きです。去年は、投開票の前夜に派閥の幹部会を開いて、麻生さんが決選投票は高市さんと決めました」
「麻生詣で」が佳境を迎えている
「麻生詣で」が佳境を迎えている

 まだ誰を支援するか態度を保留している、党内唯一の派閥「麻生派」。派閥の会長、麻生太郎最高顧問のもとには、小泉陣営の加藤選対本部長、小泉進次郎氏、さらに茂木氏が訪れるなど「麻生詣で」が佳境を迎えています。

麻生派議員
「まだどうするか本当に決めていない。麻生会長の指示を待っている」

 小泉氏は谷垣元総裁や岸田前総理とも面会。岸田前総理からは「最後までしっかり頑張れ」と声を掛けられたということです。

小泉氏が総裁になると…
小泉氏が総裁になると…
澤井記者
「小泉さんが総裁になると、維新と連立も視野に急ピッチで協議が進むことになりそうです。すでに小泉さんが総裁に選ばれることを想定して、後ろ盾の菅副総裁らが維新の幹部と面会を重ねています。早ければ総裁就任翌日にも党首会談を呼び掛けるという話もあり、15日にも召集される臨時国会冒頭からの連携を模索するとみられます」
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